この記事の目次
流麗なマシンを駆り、甘美でありながら迫力あるエキゾーストを奏で、ちょっとばかり注目を集めたところで低速取り回しの妙も披露しながら滑り込むパーキングスポット。
どんなヤツだ?と集まる視線の中、グローブを外してヘルメットを脱ぐと……
カッパあたま。はい、ありがちですね。
各種の条件によっては避けようのないことではありますが…… 今回の記事ではそれらの対策を考えてみたいと思います。
ヘルメットの被り方
みなさん無造作にヘルメット被ったりしていませんか?
髪の長さにもよりますが、ヘルメット後端を額に当てがって、その後縁でオールバックに撫でつけるようなイメージでヘルメットを被ると、少なくともカッパ頭は回避できる場合が多いです。そこそこ長さのある人の場合は、こうすることによって前髪が頭頂にむけて収納されるので、目の前に垂れてくることも防げますね。
ヘルメットを被る前に、おかしな潰れ方をしないようインナーキャップを被っておく方法もありますが、それはそれで面倒だったりコミカルな姿だったりします。
こういったバンダナっぽく見えるタイプであれば、水泳帽タイプよりは見た目はクールになりますが……
結び目が大き目になるものだと、締める位置によってはヘルメットを被ったときにゴロゴロぐりぐりして気になることもあります。
ヘルメット向きのヘアスタイル
やはり潰れやすくていったんクセがついてしまうと回復しにくい、世間一般のメンズヘアとしては一番当たり前の長さ(5~10cm)が、ヘルメットを被る上で困りものです。
ベリーショート
スキンヘッド~4cmくらいまでのベリーショート。そもそもヘルメットに潰されないか、クセがついても少し濡らしてワシャワシャすればすぐに乾いてクセも回復しやすい長さです。
ただ、あまり短い場合はヘルメット内装が直に汗を吸うようになるため、適宜の洗浄やインナーキャップの使用が必要となりますし、短い髪で擦れると内装が傷みやすい / 被りにくい脱ぎにくいといったことがあるかもしれません。
バイクに乗ってない時も含めて短めスタイルをオシャレに清潔感を保つためには、最低でも月2くらいで散髪に行く必要はあります。
ミドル~ロング
メンズの場合は10cm超えたあたりでミドル、15cm超えたあたりでロングといったところでしょうか?
このくらい長さがあると潰れたときにも逃げができたり、そもそも頭頂部を立てたり膨らませる必要もないので、おかしなクセはほとんどつかなくなります。
日々の入浴後に乾かす手間は多少増えますが、それが帳消しになるほどにトータルでは非常にラクです。(寝ぐせがつかない、セット・ブローが崩れない / そもそも必要ない、散髪は2か月に1度でもOK・・・・・・あくまでショート系でそれなりにスタイリングに拘る場合と比べて)
まっとうな勤め人には本格ロングは難しいかもしれませんが、前髪~頭頂部の一番長いところで12~13cmのツーブロックボブカットを基本としたアレンジ色々(上げる・下ろす)ぐらいであれば、堅めの職場でも顰蹙を買うことは少ないのではないでしょうか。
筆者の場合「マンバン」(いわゆる刈り上げチョンマゲ)なのですが、刈り上げ部分は自分でこまめに刈って散髪代は3か月に1度にケチっています。
「ヘルメット向き」として手間暇コストまで考えるなら、ベリーショートよりも長めスタイルのほうが個人的にはオススメではありますが、髪質や体格体型やキャラクター次第に世間体が加わってくると、ショート系のほうが無難ではあります。
かぶりもの
顔が鬼瓦だし頭の形も悪いからスキンヘッドはちょっと…… とか、ロングはナル(or昔のテンプレヲタ)っぽくなるからイヤダ!といった人や、仕事の都合で浮ついたようなヘアスタイルは避けたい人も必ずいるでしょう。(そもそも気にするべき髪の毛量が……)
そういった場合は、帽子を被ってしまいましょう。無理にチョンマゲ頭で通勤して白眼視されなくとも。
もっとも冒頭に書いたようなシチュエーションでは無防備になってしまいますが、それは仕方ないですね。
で、バイクで使うからには、ヘルメットを被っている間はコンパクトに適当なところに収納できる必要があります。
ここでは既に誰もが普通に使っているであろうベースボールキャップは敢えて除いて、筆者が愛用しているものの中から紹介しましょう。
ハンチング
ベースボールキャップと使い勝手は同じながら、もう少しアダルトでジェントルな雰囲気を醸したいときには最適です。
クラシックな雰囲気ならツイード、軽快でスポーティな雰囲気ならスウェット等、生地もいろいろ。型もいろいろ。後ろ前に被ってベレーっぽくなるものもあります。
ただし、ツイードは型崩れしてしまうので、収納には余裕が必要です。
別記事で触れた「マーロン・ブランド@Wild one(邦題:乱暴者)」は黒革のゴッツいライダースに、これもハンチングの一種であるキャスケットを合わせていましたが、あれは顔が平たく幼く見える日本人には鬼門ですので、そういう自覚のある場合は避けるのが無難です。
そのせいか、Wild oneに触発されて製作されたと思われる「番長ブルース」での梅宮辰雄氏は、今時使えそうにないアブナイ帽子をかぶっていましたね。
ミリタリーベレー
軍帽繋がりというわけではありませんが、ハンチングやベースボールキャップよりも収納に便利、他に使っている人をめったに見かけないというところで、ミリタリーベレーを色違い・素材違いでいくつか持っています。
ミリタリーベレーといえば通常ウール生地なのですが、夏向きのメッシュ生地のものもあります。
ただし、ある程度サマになるためにはいくつかのお約束とひと手間がありますので、そのへんは疎かにしないことが大事です。
ネックウォーマー兼用ニット帽
この季節になってから、いきなり冬モノ出してきて申し訳ありませんが、これは本当に重宝します。
乗車中はネックウォーマー / フェイスマスクとして、降りてヘルメット脱いだらそのまま引っ張り上げて帽子として。
生地素材によっては高速巡行しているうちに、ベロベロに伸びて腹巻にジョブチェンジしていることもありますので注意です。
以上、筆者(毛量多く硬め)の経験を元に紹介してみました。
髪質により書いてあることそのままになるとは限りませんが、ヘルメットを被って潰されながら蒸れたときにおかしなクセがつきにくくするという点では、柔らかい髪でも対策の方向性は変わらないはずです。
その他有効な対策方法を知っている、実行しているというものがあれば、ご意見いただけると幸いです!