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「Ray-Ban(レイバン)」といえば、サングラスやメガネを展開するアイウエア・ブランドとして、知らない者はいないほど名の知れたブランドである。
今回は、そんなレイバンの歴史と、最低限しておきたいモデル、レイバンを愛用する著名人について解説してみたいと思う。
レイバンの誕生
レイバンの代名詞ともいえるモデルが「アビエーター」だ。通称「ティアドロップ」、日本では「タレサン」と呼ばれることもあり、ドラマ『西部警察』で渡哲也氏が着用、映画『トップガン』でトム・クルーズ氏が着用していたサングラスだ。若い方には、芸人のたむらけんじ氏(通称:たむけん)が着用しているモデルといえばわかりやすいだろうか。
とにかく、このアビエーター・モデルが「クラシックメタル」として発売された1937年に、「光線を遮断する」という意味の「レイバン」というブランドが誕生している。
元々は、アメリカ空軍の委託でアメリカの企業ボシュロム社が創立した。その後1999年には、ファッションブランドの眼鏡を扱うイタリアのルックスオティカに売却され、現在はルックスオティカグループの主力ブランドとなっている。
ボシュロム社はその後よりテクニカルな分野に進み、今では”使い捨てコンタクトレンズ”で有名な「メダリスト」を主力商品としている。かたやファッションブランド色の強いルックスオティカ社に売却されたレイバンは、よりファッショナブルな路線へと進化していった。
次にレイバンを語る上で、絶対におさえておきたい代表モデルについて解説していこう。
アビエイター(Aviator)
「アビエイター(Aviator)」は、レイバンを代表する定番モデルで、そのルックスから「ティアドロップ」とも呼ばれている。レイバン設立時からアメリカ空軍のパイロット用として正式採用され、社会的な信頼を得たモデルである。
アメリカ空軍も裏付ける優れた光学技術とそのデザイン性としては、人間の目の動きと同じ範囲をカバーし、最大の視野を確保できるとされる。また、ヘルメットを被ったままでも着脱が出来るよう、テンプルがストレートになっている点が特徴。
ウェイファーラー(Wayfarer)
「ウェイファーラー(Wayfarer)」は、1953年からアメリカで発売されていた人気モデルである。クラシックなフォルムはそのままに、最近ではポップなカラーもラインナップされ、再ブームとなっている。
1952年の登場以来、”反体制の象徴”となり、ミュージシャンはもとより、映画スターなど数多くの著名人をも魅了している。ボブ・ディラン氏、デビッド・ベッカム氏、アン・ハサウェイ氏、日本では、浜田省吾氏、木村拓也氏が着用したモデルとしても名高い。
ラウンド(Round)
伝説的なミュージシャンたちにより愛用されていたスタイルで、60年代のカウンターカルチャーからインスパイアされたもの。ユニセックスでアイコニックなサングラスは、昨今のファッショニスタの間で、一際チョイスされてる。
ジョン・レノン氏が愛用していたサングラスといえば、ピンくる方も多いだろう。
クラブマスター(Club Master)
「クラブマスター(Club Master)」は1950年代の知性の象徴であり、また反体制のスピリットが宿るクラブマスター。1986年に誕生したクラブマスターは技術的なディテールへのこだわりと、洗練されたスタイリングが、クラシックの真髄とも言える格別なデザインに仕上がっている。
マルコムXや、レディー・ガガ氏が着用していることでも有名。
オリンピアン(Olympian)
「オリンピアン(Olympian)」は1970年代のファッションを予想していたかのように、新たなトレンドを取り入れて1965年に誕生した。自由と自立を象徴するアメリカン・カルチャーを代表する アイテムとして登場したオリンピアンはアイウエアの新たな時代を築き、代表的なモデルのひとつとなった。
バイカーの間では、映画『イージー・ライダー』に登場したことでも有名。
いかがだっただろうか。
今の流行を捉えオススメするなら、断然「ウェイファーラー」が人気だ。とはいえ、巷では右も左もウェイファーラーで溢れかえっている。人と同じが嫌だというのであれば、知的な「クラブマスター」、個性的な「ラウンド」をチョイスしてみても良いのではないだろうか。
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