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当メディアでも以前紹介しましたスペインのカスタムバイクショップであるAD HOC CAFERACERS、今回紹介するのは、これこそ正統派カフェレーサーと言う感じのカスタムバイクになります。Ducati 900 SSをベースに製作され、気持ち良いカラーリングと攻めるアグレッシブなデザインが特徴的なカスタムバイクです。それでは見ていきましょう。
これぞカフェレーサーというスタイル
この写真に写っているのが#27 Ducati 900 SSです。見ての通り、模範となるようなカフェレーサースタイルに仕上げられています。セパハン(セパレートハンドルのこと)にシングルシートの組み合わせを見れば、身体を屈めるように走行するスタイルになることは想像するのに容易でしょう。タンクからテールにかけての横に長い菱形のようなフォルムもあまり見ない感じでシンプルなところがデザイン的にも良いです。
右側の写真から確認することのできることをまとめると、エキゾーストパイプが2本出ていてそこから1本のサイレンサー に繋がっていく2-in-1タイプが採用されています。エキゾーストパイプが織りなす曲線からは艶かしさすら感じさせられ、そこから1本の真っ直ぐなサイレンサーへと変化するところは、この種の排気系パーツの美しさであり魅力のひとつと言えるでしょう。
フレーム、フロントフォーク、そして排気系パーツなどはメッキ加工が施され存在感を放っています。特にフレームのメッキの鮮やかさがひと際大きいです。
ブレーキに関しては、純正の状態からフロントがダブルディスクでリアがシングルディスクとなっています。
カスタムバイクといえばやっぱり燃料タンクです。内燃機関を持つバイクですから、当然燃料タンクが装着されています。タンクはパールホワイトがメインカラーとされており、縁部分に黒のラインが引かれているデザインです。側面にはDUCATIの文字が描かれ、燃料キャップ下部には「AD HOC」と書かれています。タンクカラーが中性的で柔らかい印象を持っているので、イケイケでありながらも落ち着きのある、上手く折衷している点も魅力的です。
ハンドル周りには、小型のタコメーターがハンドルバー中央部分に装着されています。ブレーキおよびクラッチはどちらも油圧式、そのためそれぞれのリザーバータンクがレバー付近に装着されており、カフェレーサーの走りを期待させるスポーティーな雰囲気です。
バイク後方から見るとわかりますが、タンクは比較的角ばっていてぼってり感が若干あるものの、シート後方のテール部分に丸みがあるので結果的にスタイリッシュな印象を与えています。円型でシンプルなテールランプもグッドです。ブラックで横ストライプのステッチが施されているシートはシックで大人の雰囲気を醸し出しています。
ホイールは完全オンロード仕様が組まれているようです。以前紹介したスクランブラー系のカフェレーサーとは異なり、こちらは正統派のカフェレーサーと言って良いでしょう。
倒立式のサスペンションも走行性能という面で魅力的です。シフトレバーはロングタイプが使われていてハンドルグリップとの釣り合い具合を感じさせます。各種レバーは握りやすそうです。
カフェレーサー乗りが目指すべきひとつの姿
AD HOC caferacersの #27 Ducati 900 SSは、多くのバイク好きが想像するカフェレーサーのイメージを具体的に表現したカスタムバイクとなっています。ガチガチの皮繋ぎを着て乗るバイクというよりは、カジュアルファッションで乗って近場から遠場まで行きたくなる感じです。
カフェレーサーバイク好きやストリートバイク好きは、こういうカスタムバイクを目指しても良いのではないでしょうか。
AD HOC CAFERACERS
08912, Barcelona, Cataluña, (Spain)