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映画『oo7』でお馴染みの「アストン・マーチン」といえばイギリスを代表するプレミアムスポーツカーメーカーですね。
そして、ブラフ・シューペリアといえば現在はフランス人実業家が所有していますが、そのオリジンはイギリス。両社のコラボレーションとなる「AMB 001」を発表したのは、2019年のミラノショーでした。公道走行不可、しかしレーシングマシンでもない、そして価格は当時の為替で1,300万円という超高額モデルでした。そんな「AMB 001」の上級バージョン「AMB 001 Pro」が、ミラノショー2022で発表されました!
「AMB 001 Pro」は最高出力が大幅アップ!
こちらが今回発表された「AMB 001 Pro」です。完売した「AMB 001」の後継モデルであり、アストン・マーティンのハイパーカー「 Valkyrie AMR Pro」にインスパイアされています。
サーキットにおけるパフォーマンスを極限まで引き上げ、前モデルに比べて25%のパワーアップを果たしており、最高出力は167.78kWに到達。パワーウェイトレシオはF1カー並みの1.28hp/kgを達成しています。
搭載されたエンジンは総排気量997ccのV型2気筒DOHCです。挟角は88度、ボア×ストロークは94×71.8mmとショートストローク仕様です。
このきらびやかなクランクケースは鋳造品ではなく、高品質のアルミニウム(マグネシウム含有量の高い5000シリーズ合金)ブロックから削り出されており、シリンダーライナーにはセラミックコーティングが施されています。
この特徴的なエクステリアは空力を追求した結果であり、フロントスポイラーとサイドウィングによりダウンフォースを増加させています。フレームはCNC加工により削り出されたアルミニウム製。エンジンを剛性メンバーとして活用しています。外装類は当然のようにカーボンファイバー製。その結果、車両重量(乾燥)は175kgと、圧倒的な軽量化を実現しています。
また、極薄のシートは前作と同様の形状をしています。見た限りでは長距離運転はなかなか厳しい仕様ですね。
この「AMB 001 Pro」もまた前作と同じく、公道走行不可な仕様を踏襲しています。そして面白いことに、特定のカテゴリーのレースに向けたマシンでもなく、純粋にサーキット走行を楽しむためのモデルとして市販されます。まさに“究極の嗜好品”ということなのでしょう。
そして、価格は148,900ユーロ…日本円で約2,159万円です。円安も相まって前作よりもググっと価格がアップしています。販売は世界限定88台ということで、どなたか買われましたら是非、当サイトまでご連絡ください。取材に駆けつけます!
「AMB 001 Pro」のスペック
エンジン型式 | 水冷4ストロークDOHC V型2気筒 |
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排気量 | 997cc |
最高出力 | 167.78kW |
最大トルク | 225HP |
車両重量 | 175kg |
全長×全幅(mm) | 2,119×645 |
ホイールベース(mm) | 1,461 |
シート高(mm) | 851 |
変速機 | 6速 |
タイヤサイズ | 前:120/70 ZR17、後:200/55 ZR17 |
カラー | Photon Lime |
価格(税込) | 約2,159万円 |