遠方のガソリンスタンドに忘れた釣り銭を出向かずに取り戻した話

夏真っ盛り、みなさんツーリングしてますかー!筆者は都内在住ということもあり、自宅で映画を見たり、カウチポテトしたりと、すっかり引きこもりぎみです。そもそもあんまり出かける方ではなかったので、いつもどおりなんですけれどね。

 

そんな筆者でも、たまーにふらっと旅したくなるときがあります。2019年春のことですが、埼玉県は秩父市の小鹿野町に一路足を向けたんです。バイクによる町おこしをしているというだけあって、道もキレイだし、程よいワインディングも多くて、景色もイイ。走っているだけでも気持ちいい場所でした。

 

名物のわらじカツのボリュームと美味しさを堪能したり、バイクの交通安全祈願で知られる小鹿神社でお守りを購入したりと、旅を存分に楽しんだ筆者。ところが帰り道、高速に入る前に立ち寄ったガソリンスタンドで事件が起こったんです……。

 

ん、財布の中身が少ない?

給油したのは現金払いのみのセルフスタンドです。いつもカード払いばかりとはいえ、ここまでは想定内。ところがレシートを受け取って快調に走り出したものの、妙な違和感が拭えなかったのです……。

なんか変だなーと感じながら走ること、おおよそ2時間。自宅につき胸に手を充てて考えてみると、懐が軽いことに気づいたんです。あれ、釣り銭受け取ってないじゃん!

 

都内のガソリンスタンドだとその場でお釣りがでてくるところばかりなので、うっかりしていました……。レシートのバーコードを別の機械に通して受け取るシステムもあることをすっかり忘れていたのです。ああ、たしかに見直したらレシートにバッチリ「精算機で~」と書いてある……。

 

この時、忘れてきた金額は4000円ちょっと。取りに行こうにも片道二時間、しかも往復の高速代でほぼ消えてしまう額を取りに行くのは……と泣き寝入りしそうになりました。

 

こちらを怪しむガソリンスタンド

でも筆者には裏付けとなるレシートがきちんとあったし、ダメ元で該当のガソリンスタンドに電話してみたんです。するとよくあることなのか、相手側は「またか」という感じでかなりつっけんどんな対応でした。

 

ちょっと不躾なお願いかなーと思いつつも、こちらがレシートをFAXなり郵送なりするから、釣り銭を振り込んでもらえないかとお願いしてみたところ、「北海道でも沖縄でも、基本はどんなに遠方の人でも来てくれない限りは返金していない」との一点張り……。しばらく話し合っていくと「たしかにそちらのいう時間に釣り銭忘れがあったことは確認できている。それでも、自分はアルバイトで振り込みは業務内容に含まれていないからできない」とのこと。

 

ならばと運営会社の電話番号を教えてもらい、問い合わせてみると今度は「詐欺かもしれないので振り込みはできない」と保守的な答えが返ってきました。会社としての建前や懸念はわかるけれど、ここまでくるともう一度あんな遠くてカード払いもできないガソリンスタンドは行きたくない!とこちらも強情になってきます。

とにかくエビデンスがあることを伝えて説得モードに入った筆者に、電話口の担当者はうんざりした様子でこう告げました。

 

そんなにしつこいと詐欺の可能性が高いので警察に相談します」と。

 

警察の親身な対応に感涙

犯罪者扱いはひどいやないか~いと、なぜかエセ関西弁になった筆者でしたが、逆に自分から警察に届け出るのはなかなかいい手じゃないかと思い直しました。お金を置き忘れた場所もハッキリしてるし、その証拠となるレシートも持っているのだから、遺失物扱いにならないかなと。

そこで、先方のガソリンスタンドを管轄している警察署に電話してみたんです。するとこれまでの話し相手とは一変、電話口の女性警官はとんでもなく親身に対応してくれました

 

曰く「きちんと証拠が揃っていますし、落とし物として申請することができます。ただし、警察の側から調査することはできないので、返金できるのはガソリンスタンドの方から届け出があった場合のみになってしまいます」とのこと。

あのガソリンスタンドがまともに届け出るとは思えないんだけど……と、ひと悶着あったことも伝えると「調査はできないけれど、私の方からガソリンスタンドに『警察に釣り銭忘れの問い合わせがあった』という連絡くらいはしておきますよ」と心強いお言葉までいただけました。マジ優しすぎやん~(感涙)。

 

こちらの住所氏名連絡先を伝え、手続きしてから2週間後……。無事、現金書留で釣り銭が返ってきました。ほんと、困った時は警察が頼りになります。個の間のやり取りだと、どうしてもお互い怪しんでしまうところがありますから。

 

教訓:困ったら警察を頼るべし

と、恥ずかしながら図々しい筆者の体験談でした。まとめると、忘れた釣り銭を取り戻すには下記のような手順を踏むと良さそうです。

  1. レシートをきちんと保管しておく
  2. 該当のガソリンスタンドに一度は問い合わせる
  3. 難しい時はガソリンスタンドのまわりを管轄する警察に相談
  4. 遺失物の申請を出す
  5. 現金書留で釣り銭が戻る(ただし現金書留の証紙料金は差し引かれる)

 

Gotoキャンペーン期間ですし、遠方への旅でセルフのガソリンスタンドを利用する時は精算機にご注意を。釣り銭を忘れないのが一番ですからね。

石川 順一

石川 順一

理学の博士号をとったものの、趣味が高じてライター稼業に流れてきた変人。やっぱりクルマとバイクにはロマンがあるよね。