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今までヤマハMT-09/XSR900用のボルトオンや、ドゥカティ・スクランブラー用のボルトオンなどをご紹介してきましたが、今回はまさかの超有名カスタムビルダーが発表したロイヤルエンフィールド・コンチネンタルGT650用のボルトオンキットをご紹介いたします。
Royal Enfield Continental GT650 “JAEGER” by Bandit9
まるで第二次世界大戦で活躍したスピットファイア戦闘機のような、美しくも無骨な金属ボディを持つこちらのカスタムバイクは、ベトナムのカスタムビルダー「Bandit9」が、彼ら自身の10周年を祝うべく今月発表・発売したJAEGER(イェーガー)です。
ロイヤルエンフィールドのコンチネンタルGT650をベースに中身をいじらず、外装のみをボルトオンで装着できるようにカスタムした仕様となっています。それにしても、どんよりとした空と砂漠によく似合いますね……マッドマックスをめっちゃお上品にしたらこんな感じになるのでしょうか。
Bandit9とは?過去の作品もおさらい
本格的にボルトオンカスタムのご紹介をする前に、Bandit9をご存じない方もいらっしゃると思いますので、彼らの過去作品を眺めながらどんな特徴をもつビルダーなのか紐解いていきましょう。
Bandit9はベトナムのホーチミンに拠点を置くカスタムビルダーで、forRideでも幾度となくご紹介している世界屈指の板金加工技術を持った凄腕ビルダーです。
後ろに写っているのはBandit9代表のDaryl Villanueva氏。どのカスタムもぬるりとした光沢をもつシルバーの流線形ボディワークが特徴で、かならず9台限定で生産され、そして100万円~300万円の価格で販売されています。
クラシックと近未来を融合させた不思議な雰囲気もBandit9の持ち味のひとつです。販売するカスタムバイクは世界中どこにでも玄関先までお届けしてくれるシッピングサービスも相まって、世界中にファンを抱えています。
たまにはこんな近未来に極振りしたデザインのカスタムも。なんとなくBandit9がどんなカスタムビルダーなのか掴めたでしょうか?それでは、再び今回のボルトオンカスタムに戻りましょう。
ドレスアップパーツまとめ
まず注目したいのはフェアリングとタンク。素材はサージカルステンレス、金属アレルギーの人でも触れられる高強度、防サビが特徴のステンレスを使用したオリジナル&ハンドメイド品です。
ステンレスハンドルやブレーキレバーもハンドメイド品。ミラーは普段みかけないモノブロックタイプ。タンクキャップも美しいですね。
シートカウルもタンクやフェアリングと同じくハンドメイド&ボルトオン。エキゾーストやマフラーもオリジナルで、この写真からは伺えませんが両サイドから伸びています。
鋭い方はお気づきかもしれませんが、若干全長が伸びていますよね。これはオリジナルの拡張スイングアームをインストールすることで後輪をエンジンから少し離しているんです。
実際に乗ってみるとこんな感じ。雨天対応のスエードシートはさぞ手触りがいいんでしょうね…… 前方にはLEDヘッドライトが2灯ついており、社外製のウィンカーを装備しています。
見やすいようにカスタムパーツ一覧を掲載いたします。
- サージカルステンレス製フロント&リアカウル
- サージカルステンレス製タンク
- サージカルステンレス製グリップ、スイッチ&レバー
- デュアルLEDヘッドライト
- 社外製タコメーター
- 社外製ハンドルバー
- カスタムフロントフェンダー
- ステンレス製モノブロックミラー
- カスタムタンクキャップ
- 全天候対応スエードシート
- カスタムテールランプ&ウィンカー
- カスタムツインエキゾースト&マフラー
- 拡張スイングアーム
価格と購入方法
さて、このコンチネンタルGT650用イェーガー・キットのお値段ですが、本体バイク込みかつ送料込みで28,000USドル=305万円です。ボルトオンパーツのみの購入も可能で、コンチネンタルGT本体が100万円あたりなのでおおよそ200万円ほどになりそうですね。
この価格はBandit9史上でもトップクラスに高額ですが、10周年を記念していることもあって特に気合の入ったカスタムデザインになっています。お金に余裕のある方はぜひこのワンオフなカスタムバイクをご検討してみてください。