この記事の目次
2023年3月24日(金)〜26日(日)に開催された東京モーターサイクルショー2023におけるロイヤルエンフィールドブースをご紹介いたします!
モーターサイクルショー直前となる3月7日にグローバルでの大ヒットモデル「ハンター350」の日本発売を発表したロイヤルエンフィールドですが、東京モーターサイクルショー2023では一体どのような出展内容だったのでしょうか。
「ハンター350」はグローバルでの大ヒットも納得の完成度!
最初にご紹介するのは先日、日本での発売が発表されたばかりの「ハンター350」。
ロイヤルエンフィールド伝統の空冷単気筒エンジン+シンプルなスチールフレーム&リヤ2本サスペンションという基本フォーマットを踏襲しながら、シャシー開発のスペシャリストであるHarris Performance(ハリス・パフォーマンス)社との共同開発による特別なフレームの採用や、前後に操作性の高い17インチタイヤとアルミキャストホイールを装備。あわせてタイヤはチューブレスタイプを装備しているので、パンクの心配もありません。もちろんABS(アンチロックブレーキシステム)も備わっているので安心です!
見事に現代のテクノロジーを組み合わせています。これは日本でのブレイクも必至の大注目モデルです。
さらに、現在発売中で既に定番モデルとなりつつある「メテオ350」も展示されていました。こちらは前19:後17インチのクルーザーです。
そして、一際輝いて見えたのがこちらの「ヒマラヤ」。ブラウンカモフラージュの外装ペイントがゴツいスタイリングと見事にマッチしています!思わず誰が作ったカスタムバイクなのかと尋ねてしまいましたが、なんと発表されたばかりのニューカラーなのだそう。
正式名称はDune Brown(デューンブラウン)です。
「ヒマラヤ」はヒマラヤ山脈一帯の過酷な路面を走破するために造られたロイヤルエンフィールド初のデュアルパーパスモデルです。搭載するのは総排気量411ccの空冷4ストローク 単気筒SOHC2バルブエンジン。ホイールサイズは前21:後17インチ。見た目から感じる印象ほどシート高は高くなく800mmに抑えられています。
ここまでは日本初公開モデルを含めニューモデルのご紹介でしたが、もう1台グッと来る車両が展示されていました。
それがこの「Royal Enfield-改/KAI」です。製作したのは愛知県名古屋市を拠点とするカスタムファクトリー「AN-BU Custom Motors(アンブ・カスタムモータース)」の代表、藤田浩一さん。ベースとされたのは648cc空冷4ストローク並列2気筒エンジンを搭載するカフェレーサースタイルの「Continental GT 650」だそうです。
アルミ鋼鈑から叩き出して成型したフューエルタンクは細く長く、どの角度から見ても有機的で美しいライン。その燃料タンクを支えるフレーム上部は、タンク形状に合わせて再構築されています。しかしステアリングヘッド周りや、エンジンマウントを含むフレームのダウンチューブ、スイングアームのピボットポイント周りはスタンダード・フレームを使用しています。
ワンオフ製作されたカーボン製カウルにはヘッドライトがオフセットして配置されています。これはAN-BUの作り上げるマシンでよく見かけるカスタム手法で、イメージソースはもちろん80年代の耐久レーサーです。
そのためフロントフォークはKAYABA製38mmという当時使われていたサイズを適用。細部にまでこだわり80年代耐久レーサーのイメージを見事に昇華していました。
「スーパーメテオ650」は丁度良いサイズのクルーザー!
ここまでにご紹介したように盛り沢山なロイヤルエンフィールドブースでしたが、その主役はこちら!昨秋開催されたEICMA2022(ミラノショー2022)で世界初公開された「スーパーメテオ650」です。
アンヴェール後にプレゼンを終えたばかりのロイヤルエンフィールド本社でアジア太平洋市場担当責任者を務めるAnju Dua(アヌージ・ドゥア)さんにお話しを伺いました。
この「スーパーメテオ650」はクルーザーの本質を追求したモデルです。私達は優れた650ccエンジンを有していますからそれを「スーパーメテオ」でも搭載していますが、本物のクルーザーとするため車体は完全新設計です
フレームにご注目いただきたいのですが、ダウンチューブがないオープンフレームとしています。これはシート高を下げるための工夫です。実際、740mmという低シートを実現しました。走りにもこだわり、フロントフォークにロイヤルエンフィールドで初めて倒立タイプを採用しました。
大きすぎない排気量と充分なパフォーマンス、本格的なクルーザースタイル、そして低めのシート高と、日本の方に愛される資質を持っていると感じています
おっしゃる通り!「スーパーメテオ 650」は素直に「欲しい!」と思わせてくれる見事なクルーザーに仕上がっていました。
最後に失礼ながら「日本で250ccクラスのモデルを発売したらきっと大成功しますよ、開発しないんですか?」と質問してみました。すると意外な答えが返ってきました。
もちろん販売を考えれば250ccモデルを出すべきなのでしょう。でも現在のロイヤルエンフィールドは販売を増やすために新車を企画する、ということはありません。
私達が求める走りにはトルクが必要です。それには少なくとも350ccの排気量が必要です。これはロイヤルエンフィールドの歴史を振り返っても明らかなんです。逆に言えば、350ccクラス、ちょうど販売をスタートする「ハンター350」は最高のミドルクラスのモデルとなります。是非、乗ってみてください!
と、自社のアイデンティティを含めつつ骨太な方針を語ってくださいました。
ニューモデルの「スーパーメテオ650」と「ハンター350」、ニューカラーの「ヒマラヤ」とカスタムバイクの「Royal Enfield-改/KAI」。なんとも見どころ満載なロイヤルエンフィールドブースでした!
https://forride.jp/motorcycle/tmcs2023-bmw
https://forride.jp/motorcycle/tmcs2023-triumph
プジョーの注目はアーバンネイキッド「PM-01」シリーズとオフロードGTスクーター「XP400GT」【東京モーターサイクルショー2023】