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最近のCMはバイクのCMどころか、テレビでバイクが登場することもめっきり減ってしまいました。最近は商品の宣伝方法といえば、雑誌やネット、YouTubeなんかも考えられます。そのため、CM業界に力を入れなくなってきたと言っても無理がないかもしれません。そんなバイクのCMも、昔はかなりたくさん放送されていたんですよね。
特にホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキといった国内4メーカーのバイクは海外進出も大きく進んでいましたので、海外でもたくさんのCMが放送されていました。しかも、バイクのCMとなると、バイクの実用性やカッコよさをアピールすると思いますが、昔のCMや海外のCMはちょっとユーモアがあったり直感的に訴えかけてくるものが多いようです。
また、実際にCMを見てみると、笑いのツボが日本と違うのか「意味わからん」と感じることも少なくありません。そこもまた面白い部分ではあるのですが…… そこで今回は、世界にも進出している日本の4大メーカーの古いCMを集めてみました!
【ホンダ】日常での使用シーンを重視!でも最後はちょっと謎
まずは世界のホンダが手がけるCMを見ていきましょう。
颯爽と走り抜けるイケメンポストマン。大きなタイヤのバイクで、荒れた路面でも難なく手紙を届けます。あまりのイケメンっぷりに家のお姉さんからは満面の笑みがこぼれます。
そしてガソリンスタンドでの1コマ。こちらも日常的な風景を表現したのでしょうか?特に大きな違和感も無く進みます。
いよいよ最後のシーン。なぜかドライブ中に警察に止められるところから始まります。運転手のお父さんは特に心当たりもないままホンダのバイクに乗った警官に停止を命じられることに。
怪訝な顔でお父さんを見つめる子供と何がなんだかさっぱりわからないという表情のお父さん。そして警官はいきなりテディベアをお父さんに渡し、颯爽と去っていきます。「ほんだ〜どぅっどぅっどぅどぅどぅどぅ〜w」というメロディが耳に残りますね。
そして最後に「Good things happen on a Honda」という謎のメッセージでCMを終えます。この言葉を直訳すると「ホンダに乗ってると良いことが起こる」となります。子供が車から落としたテディベアをわざわざ警官が拾って届けてくれたという設定なんでしょうか?
それともホンダのバイクに乗った警官が、わざわざ後ろに乗る子供のためにテディベアをプレゼントしたのか、真相は定かではありません。ところどころに登場するバイクはホンダのバイクであることをアピールしてはいるものの、なんだか展開がよくわかりません。とりあえず「ホンダのバイクに乗ると良いことが起こる」ということにしておきましょう!
【ヤマハ】お母さんへのサプライズプレゼント?
お次はヤマハのCMを見ていきましょう!
誕生日のサプライズなのでしょうか?お父さんと息子たちが目隠しをしたまま連れていったガレージ。そこには新しいヤマハのバイクが置かれています。
早速ヘルメットを被って家族でツーリングに出かけます。しかしお母さん、キックスタートも慣れていらっしゃいますね!難なく乗りこなしています。
最後は家に帰ろうと…… あれ?お母さんだけまっすぐ行っちゃったんですけど!まあ良いか。最後に「Someday you’ll own a Yamaha」という言葉。あなたもヤマハ車に乗るだろうと宣言されちゃっています。そんなこと言われたらヤマハ車を選ばないわけにはいきませんね!
「や〜まは〜w」というメロディがちょっとクセになりますね。
【スズキ】あらゆるところを駆け回る広大なスケール!
スズキのCMは、なんとグライダーとバイクという異色のコラボで登場することになります。
そして登場するバイクは街中を駆け抜けていたりオフロードでジャンプをしていたり水たまりにダイブしていたりと様々な走行シーンが登場します。
スズキ車のラインナップが豊富であることがわかるCMですね!みんなで一緒に「おんにゅあすずっき~」
【カワサキ】水着のお姉さんや川にドボン!とりあえずインパクト重視
最後は漢カワサキの1970年代の海外CM集となります。さすがに一つ一つご紹介するわけにはいきませんが、他のメーカーと違い、ライダーがやっていることがかなり奇抜なんですよね。
最初のシーンなんて車でスタートと思いきや「バイクかよ!?」という滑り出し。しかもなぜか水着のお姉さんとのタンデムで終えます。
そのほかにも川を爆走したかと思いきやバイクごと水の中にドボンと沈んでいく…… 現代人が作ったらこんなシーン思いつきませんよね。
他社と同様、メーカー名を「か〜わさっき〜w」と歌うスタイルです。当時は無理やりにでもメーカー名を歌にするのが流行だったのかもしれないですね。
まとめ
CMを見てみるとわかるのですが、どのメーカーも1台のバイクを紹介しているというわけではなく、メーカー自体を宣伝しているようにも思います。
そのため、少しでもインパクトのある方が見る人の印象に残りやすいのか、あえてド派手なものや「ん?」と考えてしまう要素を取り入れているのではないでしょうか?
特に70年代や80年代は、4メーカーとも海外での認知を広めるために、必死だった頃ではないでしょうか?そう考えると、インパクト重視のCMや最後は頭に残るキャッチフレーズを入れるという構成は、非常に考えて作られているんですよね。
もしかすれば本当は意味がないかもしれませんが、意味を読み解くためにあえて古いCMをじっくり見てみるのも面白いかもしれませんね!