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青色系の人気バイクの紹介やメーカーが青色を採用する理由などを解説!青色は空や海、水といった広大な自然、そして、爽やかさ、クールさ、生命の起源などをイメージさせ、リラックス効果もあるため高い好感度をもつ色です。
宗教画においては「純潔」「禁欲」などの意味を持ち、聖母マリアの身にまとう布の色としても青色が使われています。また、ルネッサンス期では青い塗料は「ウルトラマリン」という高級な顔料を利用していたため、1300年から1600年の間に描かれた青色を多く含む絵は「豊かさ」と直結していました。
青は真面目な正統派ライダーのイメージカラー
バイクのカラーで青色を採用されることは多く、見ている側からしてもカッコよさで速そうな感覚にさせます。
青色には信頼、誠実、開放感、知性といったポジティブイメージがあり、青色のバイクを乗れば「正統派で真面目そうな方が乗ってそう」と周りに思わせれるかもしれません。
そのためか、バイクのカラーだけでなく、青色をメーカーのイメージカラーとしている企業もあります。
レースから市販車までオールブルー!ヤマハ・YZF-R1
ヤマハは青色をブランドイメージカラーにし、「ヤマハブルー」と呼ばれるほど青系バイクのイメージが浸透しているメーカー。レースにおいても青色はワークスチームのカラーであり、サーキットから公道モデルまで青色で統一しています。
特に、フラグシップモデルのYZF-R1は鮮やかなヤマハブルーを象徴するモデル!その他、YFZ-R6/R3/R25/R15もブルーが設定され、このカラーを目的にYZFシリーズを購入する方もおられます。
https://forride.jp/motorcycle/yzf-r125
なぜ、ヤマハのバイクが青色になったかというと、1980年代からパリダカでヤマハチームのスポンサーを務めたフランスのタバコメーカー「ゴロワーズ」が青色で、ゴロワーズカラーのヤマハワークスマシンがロードレース世界選手権やラリーで大活躍したことで市販車のカラーに採用され、ヤマハのイメージカラーになったとされます。
ワークスレーサーのイメージカラーがカッコいい!スズキ・GSX-R1000R
ヤマハ同様、スズキも青色のイメージが強いメーカーです。スズキはモトクロスでは黄色のイメージですが、ロードスポーツではワークスカラーと同じ青色が長きにわたり採用され、ヤマハよりも明るい青色が特徴的。
となれば、スズキを代表する青色のバイクといえば、レースで多くの勝利を収めたフラグシップモデル・GSX-1000Rです!
スズキがバイクのカラーに青を使用したのは、1960年代のマン島TTレースに出場した50ccバイクまで遡り、遠州灘の青と浜松の空をイメージして車体を青色にしたと言われています。
そのためヤマハのようなスポンサーのカラーリングではなく、メーカーが意図的に青色を採用し、青のカラーリングはヤマハよりも古い歴史があります。
高級スポーツカーブランド同等のプレミアムブルー!BMW・S1000RR
BMWはバイクだけでなくクルマでも青色のイメージが強いメーカーです。また、高級車ブランドであるため、BMWの青色はどこか高級車をイメージ。
ツアラーバイクが主力だったBMWは、2009年にスーパーバイク世界選手権参戦のためリッター並列4気筒エンジンを搭載したホモロゲーションモデルのS1000RRを発売してからスーパースポーツバイクメーカーとして頭角を現し、S1000RRは速いBMWを象徴するモデルです!
S1000Rに設定される「HPモータースポーツ」は、白/青/赤のトリコロール。S1000R以外にR1250RやR1250GS ADVENTUREといった最上級モデルに採用されるスポーツカラーです。
BMWのエンブレムにも青色が配色されていますが、これは「バイエルンの青空と白い雲(そしてプロペラ)」をイメージしたもの。これがブランドイメージカラーに大きい影響を与えたと思われます。
https://forride.jp/motorcycle/bmw-s1000rr-impression
一方で、今年発売するBMW R nineT /5は、70年代の名車/5シリーズで採用された水色に近い青色を採用し、それぞれ青色の配色や色合いは異なりますが、どれもBMWのブランドイメージを形成しています。
まとめ
メーカーが自社のブランドカラーにまで青を採用する理由はさまざまですが、それぞれの青色の色合いの違いから、メーカーのイメージがかぶらず、現在はヤマハ、スズキ、BMWどこもバイク市場を席捲する巨大メーカーです。
それほど、青というのはイメージアップに寄与する色であり、バイクのカラーチョイスとしてもジャンルに問われずベストマッチできます。
バイクを選ぶときに無難な色ではありますが、色合いや配色などにこだわれば、あなただけのブルーカラーになるでしょう。
【色で選ぶバイク】シリーズ