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ライダーの顔とも言えるバイクのヘルメット。自作ペイントやオリジナルデザインなどもできるため、愛着が湧く人も多いはず。ところで皆さんはヘルメットをどれくらいの頻度で交換しますか?
「いやいや、俺は一生このヘルメットを被る!」と言う人もいれば、ファッション感覚でお気に入りのヘルメットをいくつも持っている人もいると思います。もちろんヘルメットも消耗品ですので、使用期限というのも存在します。
そのためヘルメットは永久的に使えるわけでもありません。そこで今回は、ヘルメットの交換頻度や理想のヘルメット交換タイミングについてご紹介していきます。
ライダーの8割は5年以内にヘルメットを買い換える?
オートバイ用品を販売・開発している「ナップス」が、「どれくらいの頻度でヘルメットを交換しているか」といった内容をアンケート調査したところ、次のような結果となりました。
参考:ナップス調べ
- 5年以内・・・29%
- 3年以内・・・24.2%
5年以内にヘルメットを交換している人の割合を合計すると、全体の8割にも登ります。反対に「10年以上」と答えた人は12.7%と全体の3番目という結果になっています。
定期的に交換する人もいる傍ら、ヘルメットに愛着を持って長年愛用している人も少なくなさそう。さて、ライダーの実情がわかったところで、実際ヘルメットはどれくらいの頻度で交換するのが理想なのでしょうか?
ヘルメットの交換時期は3年が良いの?
世間一般的にヘルメットの交換時期は新品購入後3年とも言われています。その理由は、国内ヘルメットメーカーのAraiやSHOEIなどが、SGマークの有効期間である3年を目安にしているからです。
では、実際に3年を過ぎると使い物にならないのか?というと、決してそうでもありません。国内メーカーで製造されたヘルメットは、5〜7年くらいの期間はその性能を維持し続けるとも言われています。
さすがに10年以上使用していると内部の衝撃吸収材が劣化してくる恐れがありますので、おすすめはできません。しかしSGマークの基準である3年を過ぎたからといって今すぐ交換しないといけないということではなさそうです。
ところでさっきから登場している「SGマーク」って一体何なのでしょうか?
SGマークとは製品の安全性を認証するマークのこと
SGマークとは、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準を満たした製品に付けられるマークのことを言います。
SGマークの製品が欠陥によって事故が発生した場合、最高2000万円までの対人賠償責任保険が付けられますので、このマークが付けられた製品は一定の安全基準を見たしている信頼できる製品であることの証明でもあるんですよね。
そしてこの補償が受けられる有効期間は購入から3年間となっているのです。ちなみに「SG」は「Safety Good」の略語となっています。
内装やクッション部分が痛んでくる前に交換するのがベスト
では実際のところヘルメットはどれくらいの頻度で交換すればいいのでしょうか?これまでの情報をまとめてみると、
- SGマークの補償期間やメーカーの推奨期間は3年
- 実際機能的な有効期間は5〜7年
となります。そう考えると、3〜5年くらいで交換するのが理想なのではないでしょうか?
もちろん「SGマークの補償期間でなければ心配」という人であれば3年経過したら交換しても良いでしょう。ただしこれはあくまでヘルメットが無傷の場合です。
ヘルメットが衝撃を受けたらそのまま使い続けるのはNG
もし転倒してガードレールや地面にヘルメットをぶつけたら、そのヘルメットを使い続けるのはやめておきましょう。ヘルメットの内部は発泡スチロールのような素材で出来ており、転倒して頭が打ち付けられると発泡素材が潰れてクッションの役割を果たしてくれます。
しかし一度潰れたクッションは元には戻りませんので、再び衝撃を受けると頭を守ることができないのです。そのため衝撃を受けたヘルメットは交換期間にこだわらずに、すぐ買い換えるようにしましょう。
まとめ
もう一度交換頻度についてまとめると、
- SGマークの補償期間やメーカーの推奨期間は3年
- 実際機能的な有効期間は5〜7年
- 一度でも衝撃を受けたヘルメットはすぐ交換
となります。そのため、最初にご紹介したアンケートの回答でもあった「5年以内にヘルメットを買い換える」というのはちょうど良いタイミングかもしれませんね。
もちろんお気に入りのヘルメットを見つけて毎年買い替えても構いません。ヘルメットはライダーの安全を守るだけでなく、ライダーの顔でもありますので、自分の好きなタイミングを見計らい、上手く交換できると良いですね!