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イギリス製モーターサイクルと言えばトライアンフ。大排気量モデルを中心にしたラインナップからの脱却を目指して、400ccクラスを拡充し、総合メーカー化に向けて大きな一歩を踏み出しました。
ノートンも着実に復活しつつあります。創業125周年アニバーサリーモデルを続々発表し、クラシカルなコマンドシリーズとスーパースポーツモデルの二刀流で復活の兆しを見せています。
そんな元気溢れるイギリスメーカーに注目したいのがLANGEN。先日、公道走行可能な2ストロークエンジン搭載カフェレーサー「Two Stroke」の受注再開した記事をご紹介しました。
LANGENはイギリスのハイエンドなメーカー!
先日ご紹介したのは「Two Stroke」。見事なカフェレーサーですが、今や絶滅危惧種となった2ストロークエンジンを搭載しており、公道走行が可能です。
ご覧いただいているのは第2世代であり、現在受注が行われています。
今回ご紹介するのはこちら!排気量1192ccの水冷V型2気筒4ストロークエンジンを搭載したハイエンドなネイキッドスポーツモデル「LightSpeed」です。
最高出力は185hp(138kWh) / 10,600rpmで車両重量は185kg。なんとパワーウェイトレシオ1:1を実現しています。
その上、各部には豪華な機能パーツ&カーボンファイバー製が施されています。
LANGEN「LightSpeed」のディテール
「LightSpeed」は、世界限定185台のみが生産される貴重なハイエンドモデルです。
搭載する挟角72度のエンジンは、排気量1,190ccの水冷4ストロークV型2気筒エンジンです。製造はロータックスで、最高出力は185hp(138kWh)/10,600rpm、最大トルクは138Nm/8,200rpm。極めて強力なエンジンと言えましょう。
車体構成はLANGENの教科書通りのように思えましたが、フレーム材質は「Two Stroke」がアルミ製でしたが、「LightSpeed」は高張力鋼管製。よりハイパワーなエンジンへの対応でしょう。
フロントフォークはオーリンズ製品。48mm倒立タイプ「FGRT 301 Cartridge kit」を採用。ブレーキはHEL製4ピストンラジアルキャリパー+320mmダブルディスクの組み合わせ。
フロントホイールはLANGEN自作の鍛造アルミCNC削り出し17インチで、フロントタイヤのサイズは120/70-17、Pirelli「Diablo Rosso III」を装着しています。
リアサスペンションはフロントに合わせてオーリンズ製の36mm「STX」を採用。
リアブレーキはHEL製2ピストンキャリパー+265mmシングルディスクの組み合わせで、8.0×17サイズのリアホイールはLANGEN製の鍛造アルミCNC加工ホイール。
ガソリンタンクについては明確に記載されていませんが、ヘッドライトシェルやシートカウル、フェンダーなどはカーボンファイバーが採用されています。これらの軽量化により、車両重量は185kgを達成しています。
車両本体価格は3万7,000ポンド(日本円:約666万円)と、かなり高価ではありますが、充分に魅力的なハイエンドモデルではないでしょうか。
ユニークかつモダンなバイクを製造している、LANGENの今後の新作に期待したいですね!
「LightSpeed」のスペック
エンジン形式 | 水冷 4ストローク V型2気筒(挟角72度) |
排気量 | 1,190cc |
最高出力 | 185hp(138kWh) / 10,600rpm |
最大トルク | 138Nm / 8,200rpm |
ボア×ストローク | 106×67.5mm |
車両重量 | 185kg |
燃料タンク容量 | 19L |
タイヤサイズ | F:120/70-17、R:240/45-17 |
車両本体価格(税別) | 3万7,000ポンド(日本円:約666万円) |