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1898年にモーターサイクル用部品製造を開始したイギリスの老舗モーターサイクルメーカーがノートンです。
一度は倒産の憂き目にあいながら、インドTVS傘下に入ることで見事に復活を遂げました。この経緯については、過去の記事でご紹介しております。
そんなノートンが、モーターサイクル業界参入125周年を記念したアニバーサリーモデルを一挙に6車種も発表しました!
いずれもスペックはベースモデルと変わりありませんが、特別仕様のカラー&グラフィックがカッコいいのです。
「コマンド 961 LE ‘ENERGETTE’」は初号機がモチーフ!
最初にご紹介するのは「コマンド 961 LE ‘EMERGETTE’」です。こちらは「コマンド 961」をベースにしており、初号機「エナゲット」をモチーフにしています。1902年にノートンが初めて自社生産した初号機は、142ccの小さなエンジンと自転車の車体を組み合わせた簡素なモデルでした。
「コマンド 961 LE ‘EMERGETTE’」はディープイエローのペイント、ブラウンレザーのシート、シルバーヘッドライト、ポリッシュ仕上げのハンドルバー、そして同じくポリッシュ仕上げのオーリンズ製サスペンションを備えています。価格は1万8,999ポンド(日本円:約357万円)です。
「コマンド 961 LE ‘MANX’」は名車「MANX」がモチーフ!
このモデルは、50年代のプライベーターを支えた名車「MANX」がモチーフです。
黒いボディワークとフレーム、シルバーのタンクが特徴で、エンジン、フットレスト、トップブリッジ、オーリンズ製サスペンションもブラックアウトされています。価格は1万8999ポンド(日本円:約357万円)です。
「コマンド 961 LE ‘TRANSATLANTIC’」はF750ワークスレーサーがモチーフ
3代目のアニバーサリーモデルは「コマンド 961 LE ‘TRANSATLANTIC’」です。
1972年まで活躍したF750 ワークス レーサーがモチーフで、ガソリンタンク、エアボックス、シート ユニット、シートカウルには赤、白、青の配色が施されています。価格は1万8999ポンド(日本円:約357万円)です。
「コマンド 961 LE ‘588’」はロータリーレーサーがモチーフ!
「コマンド 961 LE ‘588’」は、1980年代後半から1990年代前半にかけて活躍したロータリーレーサーがモチーフで、ブラックアウトされたエンジン、フットレスト、トップブリッジ、オーリンズ製サスペンションに加え、カーボン製のチェーンガード、スクリーン、ゴールドリムを備えています。
価格は1万8999ポンド(日本円:約357万円)です。
「V4SV ‘588’」ノートンF1仕様!
続いてご紹介するのは、新生ノートンのもう一つの看板モデルである「V4SV」の’588’バージョンです。
これは新生ノートンのもう一つの看板モデルで、「コマンド 961 LE ‘588’」と同じカラースキームが採用され、OZ製のゴールドアノダイズ処理が施された鍛造ホイールを備えています。シートカウルの上面には125周年記念エンブレムが貼付されており、価格は驚愕の5万1,999ポンド(日本円:約976万円)です。
「V4CR ‘588’」ノートンF1仕様!
最後にご紹介するのは「V4CR ‘588’」です。
念のために説明しておきますとベースモデルの「V4CR」は「V4SV」のネイキッド版。ともに排気量1,200ccの72度水冷V4エンジンを搭載し、吸気バルブはチタン製。最高出力は185bhp(138kW)/12,000rpmを誇ります。
フレームはアルミ製チューブラーを採用し、乾燥重量はわずか206kgと軽量に仕上がっています。フロントフォークは43mmオーリンズ製NIX30倒立、リアショックには同じくオーリンズのTTXGPを装着するなど、「V4CR ‘588’」には「V4SV」と同じ変更が施されています。
そして、価格は4万9,999ポンド(日本円:約939万円)です。
残念ながら日本でのノートン製品取り扱いは中断状態となっていますが、ぜひお目にかかりたいものですね!