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サーフィンとモーターサイクル・カルチャーのクロスオーバーを表現するブランド「DEUS EX MACHINA(デウス・エクス・マキナ)」。
そんなデウスが、先日オーストラリアで開催したカスタムバイク・コンテスト「BIKE BUILD OFF 2015」で1位に選んだのが、こちらのホンダ カブ「C90」です。今回はこちらの車両についてご紹介いたします。
カブであってカブではない!?
一見ホンダのカブ「C90」をカスタムして作られたように見えますが、実は電動バイクなのです!
電動モーターと動力を伝えるリア周りは、STEALTH ELECTRIC BIKES社の電動モペット「H-52 Hurricane」のものを流用。
こちらがSTEALTH ELECTRIC BIKES社の電動モペット「H-52 Hurricane」です。
ちなみにモペットとは、モーターを付けた自転車のことです。日本でも一昔前に流行り、「トモス」や「プジョー」のものが人気でした。
カブのエンジンとリア周りを、上記の画像の通り「H-52 Hurricane」のものに流用してますが、実にスッキリと馴染んでいます。
なお、H-52 Hurricaneは、製作者がSTEALTH ELECTRIC BIKES社にエンジニアとして勤務しているため、簡単に入手することができたのだそう。
その他、ハンドルは女性用自転車のものを、ドロップ気味に取り付けています。ヘッドライトも、車両の雰囲気に合わせフォグランプが取り付けられています。また、配線類は銅線の中を通すという工夫も、車両の雰囲気とマッチしています。
シートはエクササイズ用マットに、古いレザージャケットの革を貼りつけただけのものだそう。アイデア次第でここまでスタイリッシュになるのですね。「あれ?でも給油の際はシートを開けないといけないのでは?」と、ふと疑問に思いましたが、そういえば電動でした…。
BIKE BUILD OFFとは?
「BIKE BUILD OFF」というカスタムコンテストの審査基準は、「お金をかけないで、既成概念にとらわれることなく、アイデアと情熱で作り上げること」となっています。その点を考慮すると、こちらの車両が1位に選ばれたのも納得ですね。
こちらがメルボルン在住の製作者、Ryan Mischkulnig氏と、Joe Fischer氏です。
いかがだったでしょうか。モペットも、アイデア次第でここまでカッコよくなるなんて、驚きですよね。
現在、電動バイクや、モペットなどの次世代モビリティは、KICKSTARTERなどクラウドファンディング・サイトを中心に盛んに行われていますが、どれも前衛的なデザインが目立ち、デザイン的には正直欲しいと思わせてくれるものは少ないです。
しかし、こういった切り口のモビリティが増えれば、既存のバイクユーザーも取り込めるのではないでしょうか。
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