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以前から折々に「初級カスタム」と題して、比較的難易度の低いモディファイについて紹介してきました。
ウインカー、ミラー、電源ポート、革巻きグリップ、革巻きシフトノブ等。
ただ、いずれも初級とはいえある程度の知識と工具が必要であったり、車種によって手順は異なるので、作業詳細にまで触れることはできませんでした。
今回は、
- どんなバイクでもコツと手順は同じ
- これといった工具はいらない
- 必ず誰でもできる
- その割にカスタマイズ / パーソナライズとして効果的
という点を主眼としてご紹介します。
カラーバルブキャップ
いきなり「おいおい」って声も聞こえてきそうですが…… 純正がプラの黒いのだったりすると、アルマイトのカラーものに換えるだけでもなかなかに効果的です。
最終的には個々のセンスで好きな色にすれば良いのですが、オススメはやはりカウルやタンクのメインの色を拾っての同色・同系色でしょうか。同系色で探しにくい場合は、近似色や補色ででもすっきりと収まることが多いので考慮に入れてみましょう。
その他、他にアルマイトのパーツを使っている箇所があるなら、その色を拾って同色で揃えるのもなかなかにオシャレです。
少々ポップな雰囲気にはなりますので、クラシックな重々しさがウリのバイクには色は使わないほうが良いかもしれませんが、黒や銀をベースにしたものやメーカーエンブレムを施したもの等もありますので、似合うと思えるものを選びましょう。
ユーティリティ方面で考えると、(少なくとも筆者には)あまりオシャレにはみえず使ってみたとはありませんが、空気圧を目視できる便利なものなどもあります。大型のリア等だと表示空気圧の範囲が足りない車種もありますが、目安ぐらいにはなるでしょう。
取付は元々ついていたものを指で回して外して入れ替えるだけ。リスク的なものは少々指先が汚れるくらいのものでしょうか。
ステッカー、エンブレム
皆さんステッカー貼るとき、もらったその場で無造作に貼ったりしてませんか?
あとで良く良く見ると斜めだったり(笑)、時を経ずして角から剥がれてきたり。
実のところ、ステッカーやエンブレムを貼るにも一定の手間をかけることにより、よりカッコ良く・剥がれにくく貼ることはできます。
下地づくり
そもそもステッカーを貼るのに向かない面・素材といったものもありますが、基本的に綺麗に貼るうえでの大敵は埃と油分です。
洗車して埃を落とし、貼りたい部分をアルコールや中性洗剤で良く脱脂しましょう。塗装への攻撃性を考慮した専用品もあります。
一般のパーツクリーナーは脱脂力は強いですが、塗装や樹脂部品を痛める場合もあるので使わないほうが吉です。
位置決め
左右両側で同じものを貼ろうといった場合、心情的にはやはり完全にシンメトリーにしたくないですか?
定規や巻き尺等を使って、基準となるパーツからの距離等で貼る位置を決めていきますが、そういった時に便利なのがマスキングテープです。貼りたいステッカーの形状にもよってテープの貼り方は変わりますが、始点と合わせるべきラインをちょっと離れたところから見ながら何度も貼りなおして仮設定してガイドラインとし、作業が終われば糊を残さず剥がすことができます。
あと、これは絶対に失敗できない!という貴重なものを貼る場合は、カッティングシートやウィンドウフィルムを貼るときのように、界面活性剤入りの水をスプレーして貼ると、押し付けて空気と水を抜いて乾くまでは貼り直しが効きます。
その他ヘルメット等の曲面がキツいものに綺麗に貼るテクもありますが、ちょびっとカスタムの今回では省きます。
オリジナルステッカー、エンブレム
その昔は電話帳で調べた店に出向いて、職人肌のオヤジさんに直接アナログな手法で注文を入れていたようなオリジナルのステッカーやエンブレムも、今ならネットを介して簡単に懇切丁寧に要領を教わりながら、データのやりとりオンリーで発注することができるようになりました。
自分で絵を書いたりデザインできる人や、ベクタデータでの描画ができる人であれば、デザイン料や版製作料をケチることもできたり、自分でプリンター出力してステッカーにすることもできます。
注意点としては……
- インクジェットプリンターでの自作ステッカーは、紫外線カットフィルムを重ね貼りして保護する(でないと1か月経たずにで色褪せてしまいます)。
- 通常の画像データ(ラスタデータ)を流用する場合、仕上がり寸によっては画像が粗く見苦しくなるので、ラスタデータ画像を使用する場合は出来る限り高精細のものを使用する。
といったところです。
画像は筆者がデザイン・作成した所属クラブのステッカーと、その催しで瀬戸内のとある島でイベントをした際のマン島のアレをもじっての記念ステッカーです。
ステンレスプレートにエッチングをした金属製エンブレムを作ってもらった際は、初回の版製作に1万、以後3000円/枚くらいであったかと記憶しております。
スポークスキン(スポークカバー)
値段のわりにインパクト抜群、くわえて一定の根気さえあれば誰にもできるといえばやはりこれでしょう。
もっとも、今時スポークホイールを履かせているような雰囲気を狙ったオンロード車に似合うケースは少なそうなので、ほぼオフロード車専用とも思えますが。
複数買って、マルチカラーで仕上げる人もいたりします。
作業のコツとしては、作業開始時にまとめて長さを揃えて切っておくのではなく、面倒でも一本ずつ長さを完全に合わせて切るほうが融通が効いて綺麗に仕上がります。
注意点としては、表からはまるで目立たずスポークのサビが進行してしまうこともある点でしょうか。クレ・スーパーラストガード等の防錆剤を塗布した上で取付ると良いかもしれません。
タイヤホイールは外したほうが作業性は良いですが、車両装着状態でも充分作業可能です。必要な工具として、普通のハサミでもなんとかOKですが、ニッパーがあるだけで捗ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
あくまで筆者が実際に手を付けてみたものの中からの、おすすめちょびっとカスタムについてご紹介しました。
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