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イタリアのラヴェンナにファクトリーを構える「Vibrazioni Art Design」の、数あるラインアップの中から今回はトライアルバイクとBMXを融合させたユニークな作品をご覧いただきましょう!
イタリア発!日本カルチャーにインスパイアされたモトグッツィAudaceベースのカフェレーサーカスタム
美術に特化した人たちがカスタムバイクを作るとこうなる
「E-PIC Moped」はMALOSSIとのコラボモデル!
こちらのカスタムマシンは1984年のピアッジオのモペッドをベースにしたもので、2019年に開催された「RedBull Epic Rise(レッドブル・エピック・ライズ)」に出場するために製作された一台です。(レッドブル・エピック・ライズはカスタムされたモペッドに乗って、崖に近しい斜面を登るレースのこと。)
そして、この車両を製作したのは、数多くの個性的なカスタムマシンを手がけている「Vibrazioni Art Design」で、スクーターのレースチューニングパーツで名を轟かせているイタリアの「MALOSSI(マロッシ)」とのコラボモデルです。
作業は分担し、エンジンなどのテクニカルな技術面はマロッシが担当。シャシーやデザイン、カスタムなどをVibrazioni Art Designが行いました。
「E-PIC Moped」のディテール
ビンテージタイプのBMXで用いられる、ハンドルブレース付きのハイライズ仕様のハンドルバーを装着。フォークにはアウタースプリングでドレスアップが図られています。
トップブリッジにはマロッシの「RAPID SENSE SYSTEM」をダイレクトに装着。これにより、エンジン回転数、冷却温度、エンジン稼働時間を確認することができます。
シートとメインフレームをつなぐサブフレームは3つの穴が設けられており、レッドブルを格納することができます。レッドブル・エピック・ライズへの出場もかねているのでしょうが、Vibrazioni Art Designの遊び心が感じられますね。
マロッシのレーシングチャンバーをこの車両に合わせてつなぎ合わせたもの。強烈な加速やトルクアップの貢献はもちろん、チャンバー特有の疾走感溢れるマフラー音がダイナミックに響き渡ります。
スクーターレースで培った経験や技術をもとに開発された、プリロード調整付きのマロッシの特別な高性能サスペンションを搭載。
サブフレームと一体型のシートは、フォームが薄めなので座り心地は期待できないでしょうが、フラットトラッカーシートを彷彿とさせるオシャレなヴィジュアルに仕上げられています。
マロッシのレースチューニングもさることながら、Vibrazioni Art Designが得意とする、金属製廃材を利用した外装が実にユニークな一台でした。
他にも、Vibrazioni Art Designの公式サイトには、アーティスティックな作品がライアンアップされています。バイク以外にも、照明器具やチェア、テーブルといった家具もデザインしているので、気になる方は見てみるといいでしょう!