ファーストフードやテーマパークで見かける紙コップ。一般の人が使うシチュエーションといったら、BBQぐらいだろう。普段の生活ではほとんど使わず、買うことすらないアイテムだ。でも、キャンピングカーの車内ではよく見かけるから不思議。
紙コップ販売業社にとっても、キャンピングカーでの使用は予想していなかった。以前、紙コップ販売業社がキャンピングカー用品店へ視察に訪れたという話もある。どうしてキャンピングカーに紙コップが浸透していったのか?
それは、ユーザーの口コミで広がり、使いやすさをみんなが感じているからだ。
なぜキャンピングカーで紙コップが浸透?
キャンピングカーは旅先で宴会場となる確率が高い。友人を招き入れ、すぐに宴会がスタートしてしまう。そんな時、ホルダーから、さっときれいなカップを取り出せば準備OK。その手軽さがユーザーから支持されている。
キャンピングカーにはシンクがあるといっても、実は車内でしっかりと食器を洗うことは少ない。ましてや、宴会で使った大量のカップをジャブジャブと洗うこともないだろう。清潔で後始末が楽な紙コップはそんなキャンパーにピタリとはまったのだ。
そして、あるオーナーの意見では、「缶で飲むよりも、紙コップで飲む方が首を曲げる角度が少ない」という。まさに、狭い車内で飲食をする際の知恵。
軽自動車などのヘッドクリアランスが少ないクルマにとっては重要なポイントだ。
最近では簡易的な組み立て式のホルダーもある。車内にひとつ備えておけば、その便利さに気づくはずだ。
さっとカップを取り出し、友人を驚かせてみよう。
Writer:
渡辺圭史