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日本のモーターサイクル業界で現在最も注目されている原付二種(125ccクラス)ですが、先日ご紹介した2024年モデルの125ccMTに続き、125ccスクーターも昨年よりモデル数が増え、こちらも盛り上がりを見せています!
125ccスクーターのメリットとデメリット
125ccスクーターの最大のメリットは、コストパフォーマンスにあります。原付一種と同等のコストでありながら、特に街中では十分なパフォーマンスを発揮します。
また、同じ125ccクラスでも、MTモデルと比較してスクーターは低価格なモデルが多く、シート下のメットインスペースも魅力です。原付一種と比較すると、125ccスクーターはタンデムが可能であり、二段階右折なども不要で、実用面でも優れています。
デメリットは正直見当たりませんが、高速道路を走行できないことと、タンデム時にややパワー不足がある程度です。しかし、コストを考慮すると納得できます。つまり、コストコンシャスな方には125ccスクーターが絶対的におすすめです!
新車で買える125ccスクーターはこの10台
2024年3月中旬現在発売されている、あるいは2024年に発売予定の125ccスクーターは以下の10台です。購入をご検討中の方は是非参考にしてみてください。
ホンダ「PCX」
初にご紹介するのは、実に現代的な原付二種スクーター「PCX」です。スタイリッシュなエクステリアと大柄な車体が目を引きますが、環境性能に優れた新設計の水冷単気筒エンジン「eSP+(イーエスピープラス)」を搭載しています。
ボディは大柄ですが、それが逆に”偉そう感”を醸し出し、タンデム時の余裕を生み出します。強力なエンジンですから走行性能も問題ありません。
PCXのスペック比較
最高出力:9.2kW / 8,750rpm(1位 / 10台中)★
最大トルク:12Nm / 6,500rpm(1位 / 10台中)★
全長(mm)[小ささ]:1,935(8位 / 10台中)
全幅(mm)[小ささ]:740(8位 / 10台中)
全高(mm)[小ささ]:1,105(2位 / 10台中)
車重(kg)[軽さ]:133(9位 / 10台中)
シート高(mm)[足つき性]:764(3位 / 10台中)
メットイン容量[広さ]:30L(3位 / 10台中)
燃費:48.8km/L(1名乗車時)(7位 / 10台中)
燃料タンク容量:8.1L(1位 / 10台中)★
価格(税込):36万3,000円(7位 / 10台中)
ホンダ「リード125」
「リード125」が発売されたのは2013年のことです。圧倒的な実用性と個性的かつスタイリッシュなデザイン、それにリーズナブルな価格が高く評価されているモデルです。125ccスクーターの王道と言えるでしょう!
2022年にモデルチェンジを受けて水冷4バルブ単気筒エンジン「eSP+」を新搭載。エンジン始動時やシートの解・施錠時に便利なHonda SMART Keyシステムも新採用されました。
リード125のスペック比較
最高出力:8.3kW / 8,750rpm(5位 / 10台中)
最大トルク:12Nm / 5,250rpm(1位 / 10台中)★
全長(mm)[小ささ]:1,845(4位 / 10台中)
全幅(mm)[小ささ]:680(2位 / 10台中)
全高(mm)[小ささ]:1,130(3位 / 10台中)
車重(kg)[軽さ]:116(6位 / 10台中)
シート高(mm)[足つき性]:760(2位 / 10台中)
メットイン容量[広さ]:37L(2位 / 10台中)
燃費:49km/L(1名乗車時)(6位 / 10台中)
燃料タンク容量:6L(5位 / 10台中)
価格(税込):33万円〜(6位 / 10台中)
ヤマハ「ジョグ125」
ヤマハの定番125ccスクーターである「ジョグ125」。2022年末に国内販売が開始されたばかりの新しいモデルです。軽量コンパクトで足つきがよく、実用的でコストパフォーマンスにも優れています。
言ってしまえば、ホンダ「リード125」とガチンコ勝負となるモデルです。エンジン性能は「リード125」に譲りますが、軽量コンパクトで低価格なのが「ジョグ125」です。どちらを選ぶかはライダー次第です!
ジョグ125のスペック比較
最高出力:6.1kW / 7,000rpm(8位 / 10台中)
最大トルク:9.8Nm / 5,000rpm(9位 / 10台中)
全長(mm)[小ささ]:1,740(1位 / 10台中)★
全幅(mm)[小ささ]:675(1位 / 10台中)★
全高(mm)[小ささ]:1,090(1位 / 10台中)★
車重(kg)[軽さ]:95(1位 / 10台中)★
シート高(mm)[足つき性]:735(1位 / 10台中)★
メットイン容量[広さ]:21.3L(10位 / 10台中)
燃費:51.9km/L(1名乗車時)(4位 / 10台中)
燃料タンク容量:4L(10位 / 10台中)
価格(税込):26万4,000円(1位 / 10台中)★
ヤマハ「トリシティ125」
前2輪・後1輪という独自性の高いモデルが「トリシティ125」です。バイクの楽しさとクルマの安全性を両立させたユニークな1台で、バイクに不慣れなエントリーユーザーにも安心感を提供します。
技術的なハイライトは、ヤマハ独自のLMW(リーニングマルチホイール)技術です。LMWは「パラレログラムリンク」と「片持ちテレスコピックサスペンション」を調和させることで、走りの爽快感と安定感を両立させてくれます。
トリシティ125のスペック比較
最高出力:9kW / 8,000rpm(2位 / 10台中)
最大トルク:11Nm / 6,000rpm(3位 / 10台中)
全長(mm)[小ささ]:1995(10位 / 10台中)
全幅(mm)[小ささ]:750(10位 / 10台中)
全高(mm)[小ささ]:1,215(9位 / 10台中)
車重(kg)[軽さ]:168(10位 / 10台中)
シート高(mm)[足つき性]:770(5位 / 10台中)
メットイン容量[広さ]:23.5L(5位 / 10台中)
燃費:44.7km/L(1名乗車時)(9位 / 10台中)
燃料タンク容量:7.2L(2位 / 10台中)
価格(税込):49万5,000円(10位 / 10台中)
ヤマハ「NMAX125」
ヤマハが誇るMAXシリーズの末弟が「NMAX125」です。可変バルブ機構VVAを装備し、高回転域で作動するヤマハの次世代エンジンである”BLUE CORE”エンジンを搭載。
ヤマハらしさ溢れる美しいエクステリアと、ストリートユースに適した扱いやすさを高い次元で両立した1台です。
NMAX125のスペック比較
最高出力:9kW / 8,000rpm(4位 / 10台中)
最大トルク:11Nm / 6,000rpm(3位 / 10台中)
全長(mm)[小ささ]:1,935(8位 / 10台中)
全幅(mm)[小ささ]:740(8位 / 10台中)
全高(mm)[小ささ]:1,160(6位 / 10台中)
車重(kg)[軽さ]:131(8位 / 10台中)
シート高(mm)[足つき性]:765(4位 / 10台中)
メットイン容量[広さ]:23L(6位 / 10台中)
燃費:46.9km/L(1名乗車時)(8位 / 10台中)
燃料タンク容量:7.1L(3位 / 10台中)
価格(税込):37万9,500円(9位 / 10台中)
ヤマハ「シグナス グリファス」
個性的なエクステリアが目を引く「シグナス グリファス」は、「NMAX」用と同じくVVAを搭載するヤマハの次世代エンジン”BLUE CORE”を搭載したコンパクトな1台で、2021年に国内販売が開始された新しいモデルです。
ホイール径は前後12インチサイズと、「NMAX」より一回りコンパクトに仕上げられています。
シグナス グリファスのスペック比較
最高出力:9kW / 8,000rpm(2位 / 10台中)
最大トルク:11Nm / 6,000rpm(3位 / 10台中)
全長(mm)[小ささ]:1,930(7位 / 10台中)
全幅(mm)[小ささ]:690(4位 / 10台中)
全高(mm)[小ささ]:1,160(6位 / 10台中)
車重(kg)[軽さ]:125(7位 / 10台中)
シート高(mm)[足つき性]:785(10位 / 10台中)
メットイン容量[広さ]:28L(4位 / 10台中)
燃費:44.5km/L(1名乗車時)(10位 / 10台中)
燃料タンク容量:6.1L(4位 / 10台中)
価格(税込):37万4,000円(8位 / 10台中)
ヤマハ「アクシスZ」
2015年モデルまで販売されていた「アクシストリート」の後継モデルとして、2017年4月に発売されたのが「アクシスZ」です。
軽量かつコンパクトな車体と優れたコストパフォーマンス、またメットイン容量No.1が示すとおりの高い実用性が魅力的な1台です。
アクシスZのスペック比較
最高出力:6.1kW / 7,000rpm(9位 / 10台中)
最大トルク:9.8Nm / 5,000rpm(9位 / 10台中)
全長(mm)[小ささ]:1,790(2位 / 10台中)
全幅(mm)[小ささ]:685(3位 / 10台中)
全高(mm)[小ささ]:1,145(5位 / 10台中)
車重(kg)[軽さ]:100(2位 / 10台中)
シート高(mm)[足つき性]:770(7位 / 10台中)
メットイン容量[広さ]:37.5L(1位 / 10台中)★
燃費:51.9km/L(1名乗車時)(4位 / 10台中)
燃料タンク容量:5.5L(6位 / 10台中)
価格(税込):28万500円(3位 / 10台中)
スズキ「バーグマンストリート125EX」
スズキ「バーグマンストリート125EX」は、2023年春に国内販売が開始されたばかりのニューモデルです。125ccクラスには珍しいラグジュアリースクーターとして登場しました!
堂々としてエクステリアに目が行きがちですが、エンジンにも注目してください。力強い加速と優れた燃費性能を両立させた従来のSEP(SUZUKI ECO PERFORMANCE)に、新たにアイドリングストップシステムとサイレントスターターシステムを搭載したSEP-αを初採用し、2024年モデルの中では燃費1位となっています。
バーグマンストリート125EXのスペック比較
最高出力:6.1kW / 6,500rpm(9位 / 10台中)
最大トルク:10Nm / 5,500rpm(6位 / 10台中)
全長(mm)[小ささ]:1,905(6位 / 10台中)
全幅(mm)[小ささ]:700(6位 / 10台中)
全高(mm)[小ささ]:1,140(4位 / 10台中)
車重(kg)[軽さ]:112(5位 / 10台中)
シート高(mm)[足つき性]:780(8位 / 10台中)
メットイン容量[広さ]:21.5L(8位 / 10台中)
燃費:56km/L(1名乗車時)(1位 / 10台中)★
燃料タンク容量:5.5L(6位 / 10台中)
価格(税込):31万7,900円(5位 / 10台中)
スズキ「アヴェニス125」
「アヴェニス125」は2022年秋から国内販売が開始された新しいモデルで、スポーティかつアクの強いスズキらしいスタイリングと軽快な走りを兼ね備えています。
専用設計の大径パイプフレームが軽量化に貢献し、エンジンにはSEPを搭載。力強い加速、高い走行安定性、コーナリング性能を実現しています。
アヴェニス125のスペック比較
最高出力:6.4kW / 6,750rpm(6位 / 10台中)
最大トルク:10Nm / 5,500rpm(6位 / 10台中)
全長(mm)[小ささ]:1,895(5位 / 10台中)
全幅(mm)[小ささ]:710(7位 / 10台中)
全高(mm)[小ささ]:1,175(9位 / 10台中)
車重(kg)[軽さ]:107(4位 / 10台中)
シート高(mm)[足つき性]:780(8位 / 10台中)
メットイン容量[広さ]:21.5L(8位 / 10台中)
燃費:54.3km/L(1名乗車時)(2位 / 10台中)
燃料タンク容量:5.2L(8位 / 10台中)
価格(税込):28万4,900円(4位 / 10台中)
スズキ「アドレス125
最後にご紹介するのは「アドレス125」です。1991年の「アドレスV100」以来好評の「アドレス」シリーズの新型モデルとして2022年秋に登場しました。
曲線を多用した親しみやすいデザインながら、LEDを採用したヘッドランプとポジションランプにより視認性が向上しています。また、快適なライディングポジションを実現する広々とした足元スペースとシートも特徴です。
軽量コンパクトな車体とリーズナブルも相まって、早くもスズキの定番モデルへと成長しています。
アドレス125のスペック比較
最高出力:6.4kW / 6,750rpm(6位 / 10台中)
最大トルク:10Nm / 5,500rpm(6位 / 10台中)
全長(mm)[小ささ]:1,825(3位 / 10台中)
全幅(mm)[小ささ]:690(4位 / 10台中)
全高(mm)[小ささ]:1,160(6位 / 10台中)
車重(kg)[軽さ]:105(3位 / 10台中)
シート高(mm)[足つき性]:770(5位 / 10台中)
メットイン容量[広さ]:21.8L(7位 / 10台中)
燃費:53.8km/L(1名乗車時)(3位 / 10台中)
燃料タンク容量:5L(9位 / 10台中)
価格(税込):27万3,900円(2位 / 10台中)
10台のスペックを徹底比較!
10台のスペックを表にまとめると以下の通り。※黄色は比較車種10台中1位のものになります
なお、シート高についてイメージが湧かない場合は、一般的なダイニングテーブルの高さが700〜720mmあたりですので、ちょっと行儀は悪いですがテーブルに腰掛け、そこから少しだけ腰を浮かせると、おおよそシート高に近づきます。実際には脚を開いて乗車するため、厳密な擬似足つき性チェックはできませんが、想像を膨らませるために試してみてはいかがでしょうか。
2024年国産125ccスクーター(原付二種)比較まとめ
比較結果から各モデルを一言でまとめると以下の通りです。
- PCX = ワンランク上の次世代125ccスクーター。高出力エンジンと燃費の良さが魅力!カスタムパーツも豊富
- リード125= コンパクトボディと高トルクエンジンが特徴の王道モデル。車体は軽量コンパクトだから走行性能高し
- ジョグ125 = クラス最小&最軽量!さらに比較8車種のなかで最もリーナブル!
- トリシティ125 = クラス最大級サイズのボディを誇るトライサイクル。他を圧倒する唯一無二の乗り物
- NMAX125 = MAXシリーズの末弟らしいスタイリッシュなエクステリアが特徴。バランス良好。
- シグナス グリファス = ヤマハが誇るスポーツスクーター。ステップボードタイプ
- アクシスZ = 軽量コンパクトなボディながら、なんとメットイン容量No.1!
- バーグマンストリート125EX = 燃費クラスNo.1を誇るラグジュアリースクーター!
- アドレス125 = 利便性を追求したステップボードタイプのオーソドックスなスクーター。コスパ良好
- アヴェニス125 = シグナスグリファスとライバル関係にあるスポーツスクーター。燃費の面で軍配!
どのモデルにも魅力があることが分かりますね。皆さんの新たな相棒選びの参考にしていただければ幸いです。
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