イギリスの名門F1(フォーミュラー1)チーム、マクラーレンが、かつてカナダとアメリカで行われていたレース「カンナム(Can-Am)」50周年を記念した市販スポーツカーを発表した。
「カンナム」は、カナディアン-アメリカン・チャンレンジカップ(Canadian-American Challenge Cup)の通称。スポーツカーレースの北米最高峰カテゴリーとなる国際選手権シリーズで、1966年に初開催。当時、マクラーレンはこのシリーズに参戦し、5年連続でチャンピオンを獲得するなど大活躍。一躍その名前を世界に轟かしたのだ。
当時のレーサーにインスパイア
そんな「カンナム」が開催されて今年で50周年。そのアニバーサリーモデルとして、マクラーレン傘下のマクラーレン・オートモーティブから発売されるのがこのクルマだ。
ベースは、同社のレーシングカー「スパイダー(Spyder)」で、3.8L・V8ツインターボエンジンを車体中央に搭載するミッドシップ・レイアウトを採用している。
最大出力650ps/7,250rpmもの大パワーを発揮し、0→62mph(約99km/h)を3秒で走破! トップスピードは204mph(約328km/h)という、正真正銘のロードゴーイング・レーサーだ。
丸みを帯びたロングノーズボディは、60年代〜70年代のマクラーレン製レーシングマシンにインスパイアされたデザインだ。
格納式のハードトップやエンジンフード、エアブレーキやフロントスポイラー、リヤバンパーやドア・ブレイドなどには、カーボンファイバー製を採用。フロント19インチ、リヤ20インチの5本スポークホイールも、当時のレーサーを彷彿とさせながら現代的なテイストを盛り込んだ、ユニークなデザインを採用している。
ボディカラーは、レッド、オレンジ、ブラックの3色。世界限定50台で、現地販売価格は25万5,850ポンド(約802万円)だ。
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