フランスの首都パリから灼熱のサハラ砂漠ダカールでなくなって久しいダカールラリー。大変残念なことに、日本での注目度も今一つになってしまっております。
そんなダカールラリーにおいて現在2連覇中なのがフランスのプジョー。伝統的にラリーに強い同社が、2018年のダカールラリー参戦に向けたレーシングマシン「3008DKR Maxi」を公開しました。
プジョー「3008DKR Maxi」とは
コチラが今回ご紹介するプジョーのラリーカー「3008DKR Maxi」。
ベースとされたのは、同社の最新SUV「3008」。なのですが、「3008DKR Maxi」は純ラリーカーですので、当然のことながら全く面影すら感じられない車両となっています。
さて、今回発表された「3008DKR Maxi」ですが、足回りを刷新したことが最大の注目ポイントになります。
前後ともにウィシュボーン式に変更。それと共にサスペンションアームを延長することで、左右トレッドを各10cm拡大。その結果、2017年モデル比でボディは20cmワイド化されています。
今回のモデル名”Maxi”は、この大型化を示しています。
この足回りの改良の結果、安定性が向上しており、来るダカールラリーに向けて更なるパフォーマンスの向上が期待されています。
とは言え、目標とするダカールラリーは2018年1月開催。ということで、エンジニアは現在も本車両を開発中です。
レーシングマシンの開発の現場と言えば……実戦ですね! ということで、「3008DKR Maxi」は現在まさに開催中の”Silkway Rally”に参戦しているのです。
プジョー「3008DKR Maxi」
「Team Peugeot Total」は7月7日にスタートしたSilkway Rally に参戦しておりまして、その第1ステージでは726.95kmを走行しました。
大会最初のセレクティブ・セクションである61.43kmでは、新型「3008DKR Maxi」での初実戦を迎えたセバスチャン・ローブがベストタイムをマーク! ちなみに旧型「3008DKR」を駆るチームメイトが2位・3位と、トップ3をプジョー勢が独占しています。
その後のステージでもトップ3の独占を続けており、まさに快進撃。「3008DKR Maxi」は更に開発を続けられますので、ダカールラリー3連覇に向けて視界良好といったところでしょう。
今後もラリー関連の情報をチョクチョク提供していきますね!