トヨタが発表したコンセプトカー「FT-4X」が注目を集めています!
根強い人気があった「FJクルーザー」の生産が終了してファンを悲しませましたが、同車よりもコンパクトな「FT-4X」は、そんなファンを掴むことができるのでしょうか?
FT-4X の概要
「FT-4X」は、アウトドアシーンを中心にクルマの新しいあり方を提案する小型SUVベースのデザインコンセプト。トヨタのデザイン拠点Calty Design Research, Inc.が手がけた車両です。
彼の地において、「手軽さ」や「カジュアルさ」を好み思い立ったらすぐにアウトドアに出かけたい都市部在住の「ミレニアル世代」(30代半ばまでの若者世代)をターゲットに想定して企画されました。
デザインテーマは「Rugged Charm(頑丈で魅力的)」。エクステリアでは、「X(エックス)」をモチーフにした特徴的なスタイリングとしつつ、グリルは水平基調を採用して、同社の伝統的なSUVデザインも踏襲しています。
トヨタが力を入れている「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」のプラットフォームを採用。4WD性能も搭載することで、走る楽しさやタフユース性能も備えています。
インテリアには、(後に詳しく記しますが)取り外し可能で外でも使えるオーディオやルームライト、飲料用ボトルとして使えるドアハンドルなどなど、アウトドアシーンで役立つユニークな装備やデザインを数多く採用。
いつ・どんな場所からでもアウトドアに出かけて、活躍できるクルマを目指しています。
FT-4X はギミックが一杯!
室内空間は、3つにゾーン分けがされています。先に掲載したフロントシートを「クリーン」に、このリアシートは「ウェット」に、そして……
荷室は「カーゴ」とされています。
さて、面白いのはここから。満載のギミックを紹介して行きます。
コチラが、その取り外し可能なオーディオ。それと……
ルームランプも同じように取り外し可能なので、懐中電灯として使えます。
アウトドアで活躍すること間違いなしの注目アイテムです!
カーゴスペースの床材をスライドさせると、下に収納スペースが表れます。
遊び道具を詰め込んでおくのに最適です。
ドアハンドルは取り外し可能で、飲料ボトルとして使用できます。
コレはエアダクトなのですが、回転するシリンダータイプとしています。湿ったグローブなどの乾燥に役立ちます。
「The North Face」の刺繍が施されたコチラはアームレストなのですが、なんと寝袋として使うことができます!
サイドミラーには、アドベンチャーを記録するための小型カメラを装備しています。
バックドアは、都市部で便利な横開きだけでなく、アウトドアではルーフとして使える縦開きも可能という面白い仕組みです。
玩具箱的な「FT-4X」、市販化を希望します!
いかがでしたでしょうか? 気が向いた瞬間に手軽に外遊びを楽しみたい、という若いユーザーに向けて企画された本車両。新しいタイプのクルマ好き育成のためにも、是非とも市販化して欲しいと筆者は思いました。
皆さんはいかがでしょうか?
FT-4X のスペック
- ホイールベース:103.9インチ(2,639mm)
- 全長×全幅×全高:167.3×71.7×63.9インチ(4,249×1,821×1,623mm)