9月15日からドイツ・フランクフルトで開催されている世界最大級のオートショー、「フランクフルト・モーターショー」で世界中のクルマ好きが注目する新型ポルシェ911カレラ”991 Ⅱ”がお披露目となります。
この新型モデルの注目は、ついにNA(自然吸気)からターボエンジンに変更されたことです。これで現行911はGT3/GT3 RSを残してすべてターボモデルとなります。
新世代の3.0L水平対向6気筒ツインターボエンジンは、ベースグレードのカレラで370PS(272kW)、スポーツグレードであるカレラSでは420PS(309kW)というハイパワー化を実現しています。カレラSは専用のタービン、エグゾーストシステムとECUで扱いやすく、かつ刺激的な加速をドライバーに体験させます。そのパワーを無駄なくアスファルトに伝えるのは、7速MTとポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)という7速の2ペダルMTです。
カレラSの0-100km/h加速は、7速MTが4.3秒、PDKは0.2秒早い4.1秒で完了してしまいます。最高速は7速MTが308km/h、PDKが306km/hとなります。
足回りは、GT3譲りの”アクティブ・リアアクスルステア”がカレラSにオプション装備されます。走行状況やステアリング操作、および走行速度に応じてリアアクスルを操舵し、市街地での取り回しを向上させています。またフロントには車両底面の段差、急斜面などの路面接触を防ぐための油圧リフターがオプションで用意されており5秒以内に40mm上昇します。過度な段差や斜度のキツイ場所でも駐車が求められる日本では必須アイテムと言えます。
目で見えなくても愛車の下を”ガリッ”と擦ってしまうとショックですからね。
ご予算に余裕がある方はカレラSをよりスポーティーにした「スポーツクロノパッケージ」がオススメ。同社のハイパーカー、918スパイダー譲りのモードスイッチがステアリングホイールに装着されています。「ノーマル」、「スポーツ」、「スポーツ・プラス」、「インディビジュアル」の走行モードに応じた4つのポジションを持つロータリーリングで構成されています。
「インディビジュアル」モードでは、装備に応じて、例えばPASM、アクティブエンジンマウント、PDKシフトプログラム、スポーツエグゾーストシステムなどの車両設定を、ドライバーが自分の好みに合わせて調整することができます。PDKモデルには、「スポーツレスポンスボタン」という、通常より加速が鋭くなるモード(最大20秒間)があります。下の動画がそのモードを触っている様子です。
日本での価格はベースグレードのカレラが1,244万円から。カレラSが1,519万円からになります。