最新のテクノロジーを搭載したスーパーバイク「S1000RR」加速とそのスピードだけでなく、デザイン性にも優れたモデル。
今回はそんなスーパーバイクを試乗してきました。
最高速度300㎞を超える!本格派スーパースポーツ!
2017年モデルは、欧州の新排ガス規制のユーロ4に対応させたエキゾーストシステムを採用。エンジンは水冷4気筒、最高出力199ps / 13,500rpm、最大トルク113Nm / 10,500rpm。最適な電子スロットル制御によって、どんな路面の状況にも対応可能に。
走行モードは「レイン」「スポーツ」「レース」があり、DTC、ABS、ASCが変化する道路のコンディションに合わせてライディングをサポート。
ギアシフトアシスタントでの走行はいかに?
ギアシフトアシスタントPROが標準仕様となりクラッチレス。高速だけでなく渋滞や街乗りでもその実力を発揮し、かなり扱いやすいスーパースポーツバイク。
クラッチレスなので、減速から加速までストレスフリー。走りだけに集中でき快適なツーリングを楽しめます。レースで活躍できる程のスペックを持つとは思えない走行性能を体感できます。初心者からレースを楽しみたいライダーまで、幅広く活躍する最高のモデルでしょう。
真の実力はどこで発揮される?
高速での走行は、快適そのもの。2速から6速の加速にクラッチレスシフトということもあり、すぐに100㎞以上に到達します。スーパースポーツタイプ特有の前傾ポジションも気にならず、意外と操作性も安定し走りやすく疲れにくい。
山道の走行では、標準装備のDTCが活躍。ABSのセンサーと角度センサーがリアタイヤのスピンを検知しバンク角を制御。路面のコンディションに合わせてアシストが可能になり、スパースポーツ初心者の不安要素をアシスト。エンジンコントロールシステムの調整によって、走る楽しさだけでなく安全性も確保されています。
夏に苦戦する?「S1000RR」の弱点なるか?
気になる点といえば、エンジンからの熱風。長距離の走行で足元に熱さを感じることも……夏の暑い日の走行に影響する点ともいえます。
タンク容量は、17.5L。ハイパワーのモデルのため、燃費は17.5㎞ / Lよりもやや悪くなる印象。「S1000RR」のハイパワーマシンを楽しむためには、燃費を考えるのは少し酷な気も。シート高は815mmで、足つきは気にならない程度。初心者でも快適な走行が楽しめるのは、最新のテクノロジーを駆使したハイパワーマシンだからでしょうか。
試乗だけでは物足りず、「もっとスーパーバイクS1000RRを堪能したい」と思いました。試乗してみる価値ありのハイスペックマシンですね。
「S1000RR」のスペック
エンジン:水冷4st.並列4気筒
全長×全幅×全高:2,055mm×720mm×1,140mm
最高出力:199ps / 13,500rpm
最大トルク:11.5kg-m / 10,500rpm
シート高:815mm
軸間距離:1,438mm
車両重量:210kg
総排気量:999cc
燃料タンク容量:17.5L
価格:227万2,000円(2017年9月1日以降)
オプションカラー
レーシング・レッド/ライト・ホワイト:228万7,000円
ライト・ホワイト/ルパン・ブルー・メタリック/レーシング・レッド:233万2,000円