2018年に向けて、始動開始。次のシーズンに向けての活動計画が、イタリア・ミラノで開催されたEICMA(ミラノショー)で発表されました。
ホンダは、二輪世界選手権シリーズとダカールラリー2018に参戦予定。日本人として4年ぶりのフル参戦となる中上貴晶、フランコ・モルビデリ、トーマス・ルティと共にタイトルの獲得を目指します。
次のステップへ!MotoGPクラスから目が離せない!
MotoGPクラス(FIMロードレース世界選手権シリーズ)のマシンは、2018年型RC213V。レプソル・ホンダ・チームとして、マルク・マルケスとダニ・ペドロサが参戦。
その他に、「LCR Honda Castrol」のカル・クラッチロー、「LCR Honda IDEMITSU」の中上貴晶、「Estrella Galicia 0,0 Marc VDS」のフランコ・モルビデリ、トーマス・ルティもRC213Vで参戦します。
「RC213V」のスペック
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブV4
全長×全幅×全高:2,052mm×645mm×1,110mm
軸間距離:1,435mm
車両重量:160kg以上
排気量:1,000㏄
最高出力:175kw以上
燃料タンク容量:20L
タイヤ:16.5インチ
サスペンション:オーリンズ製
フレーム形式:アルミニウムツインチューブ
7チームでの参戦に!レース展開に注目!
Moto3クラスでは、2018年型のHondaワークスマシン、NSF250RWを13台投入し7チームで挑みます。選手には、「Estrella Galicia 0,0」のアーロン・カネット、「Leopard Racing」のエネア・バスティアニーニ、ロレンソ・ダラ・ポルタ、「Team Del Conca Gresini Moto3」のホルヘ・マルティン、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ。
「Marinelli Rivacold Snipers」のトニ・アルボリーノ、「PETRONAS Sprinta Racing」のアダム・ノロディン、佐々木歩夢、「Honda Team Asia」のナカリン・アティラプワパ、鳥羽海渡、「SIC58 Squadra Corse」のニッコロ・アントネッリ、鈴木竜生で参戦します。
次のタイトル獲得も確実!? 期待のかかるWCT!
WCT(FIMトライアル世界選手権シリーズ)のマシンは、COTA 4RT。ライダーズタイトル11連覇となるレプソル・ホンダ・チームは、トニー・ボウと藤波貴久でタイトルの獲得を目指します。
2017年9月23日(土)、24日(日)にスペインで行われた、「TRIAL DES NATIONS」。トライアル国別対抗戦で日本代表が3位となり、3年連続の表彰台を獲得しています。
「COTA 4RT」のスペック
エンジン:水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
全長×全幅×全高:2,010mm×830mm×1,135mm
ホイールベース:1,315mm
最低地上高:335mm以上
車両重量:71kg以下
フレーム形式:ツインチューブ
タイヤ:21インチ(フロンント)、18インチ(リア)
サスペンション:テレスコピック式(フロント)、プロリンク(リア)
圧倒的な存在感のマシン!メンバーが加わり新たなステージへ!
MXGP(FIMモトクロス世界選手権シリーズ)450クラスのマシンは、CRF450RW。「Team HRC」から、ティム・ガイザー、新たにブライアン・ボジャーズが加わります。
250クラスのマシンは、CRF250RW。「Team HRC」から、カルバン・ブランドレンが参戦します。
ティム・カイザーコメント
「今季の始まりはとても順調でした。ヨーロッパGPでの負傷とその後のレースでクラッシュしてしまいましたが、シーズンを好成績で締めくくることができて嬉しいです。」
カイザーは、今季8勝目の3位でシーズンを終えています。
「CRF450RW」のスペック
エンジン:水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
全長×全幅×全高:2,191mm×827mm×1,271mm
排気量:449.7cc
最高出力:非公表
点火装置:Honda製
マフラー&エアフィルター:US Yoshimura/ Twin Air製
点火プラグ:NGK製
クラッチ:Rekluse製
サスペンション:Showa製
ホイール&タイヤ:D.I.D Dirt Star/ Pirelli製
ブレーキ:NISSIN製
燃料タンク容量:非公表
2018年のシーズンでさらに上位を目指す!
450SX(AMAスーパーモトクロス世界選手権シリーズ)のマシンは、CRF450R。「Team Hhonda HRC」からケン・ロクスン、コール・シーリーが参戦します。
コール・シーリーコメント
「スーパークロス終盤戦では負傷で失速してしまった。ケガを完治させて、昨年を上回る成績を残したいと思っています。」
ホンダ勢の最上位となったのは、ジャスティン。ブレイトンで9位。シーリーは、ポイントランキング7位でシーズンを終えています。
走りは本物!完成されたマシンをどう操るか!
WSB(FIMスーパーバイク世界選手権シリーズ)でのマシンは、CBR1000RR SP2。株式会社ホンダ・モーター・ヨーロッパ・リミテッドが支援する「Red Bull Honda World Superbike Team」から、レオン・キャミアが参戦します。
2017年の最終戦は、ダビデ・ジュリアーノ、ジェイク・ガニエが代役参戦。ジュリアーノは、マシントラブルにて5周目でリタイヤとなり、決勝レースでは体調不良となり欠場しています。ガニエは、シーズンベストリザルトタイ記録を更新し、決勝12位という結果でした。
電子制御の新しいセッティングや初めて経験するサーキットの攻略など、新たな経験を積んだ選手たちの来シーズンの活躍に期待が高まります。
過酷な環境にも対応可能!ラリーでの実力を見よ!
ダカールラリー2018で走行するマシンは、CRF450RALLY。「Monster Energy Honda Team」は、ホアン・バレダ、パウロ・ゴンサルヴェス、ケビン・ベンバイズ、マイケル・メッジ、リッキー・ブラベックの5名でタイトルの獲得を目指します。
2017年のシーズンは、2週間の過酷なレースにも関わらず、マシントラブルなく実力を発揮。CRF450RALLYの優れたハンドリングと耐久性、パワーが証明されています。
ホンダのコーポレートスローガンは「The Power of Dreams」。世界最高峰のレースに参戦することで技術と人を磨き、その相互作用によって、新たな製品への原動力になるとしています。
次世代のモデル開発に向けてのモータースポーツへの参戦と考えると、世界選手権で活躍するモデルの性能を超える二輪の登場に期待が高まります。
レースの展開と共に、楽しみにしたいと思います。