ハーレーがその昔、BMWのエンジンを模倣したバイクを作ってた!?

創業110年以上の知る人ぞ知る老舗バイクメーカーであるハーレー・ダビッドソン。ハーレーと言えば、Vツインエンジンがそのスタイルであり、メーカーの誇りとも言える。しかし、そんなハーレーが、その昔、他メーカーの水平対抗エンジンを模倣したバイクを製作したことがあるという。

 1940年代には軍用モデル「WLA」を作り続けていた

時をさかのぼること1940年代。第二次世界大戦のまっただ中、ハーレー・ダビッドソン社はアメリカ政府からのオーダーを受け、一般の生産ラインを止めて軍用車のWLAを作り続けていた。「WLA」はヨーロッパに派遣されたアメリカ軍の足となり、多大な活躍を見せ、その功績を記録に残している。

BMWのエンジンのコピーを搭載した「XA」を製作

1942年、アメリカ政府はハーレー・ダビッドソン社に対して新たな軍用車両のオーダーを出す。それは砂漠に強く、浅瀬程度の水中走行にも耐えられる車両というオーダーであった。ハーレー側は、そのオーダーに対し、苦渋の決断を下すこととなる。当時、世界最高峰の精度を誇っていたライバルメーカー、BMWのエンジンを手本とし、そのエンジンを搭載した車両の製作をするというものだった。かくして完成したのが写真の1942年式「XA」である。ちなみに生産台数は僅か1,000台程度であったという。

バイクメーカーとしてのプライドよりも、自国の勝利を優先した結果なのか、それとも、何か他に大きな理由があったのか…今となっては、真実は闇の中だ。

参考 – Youtube : 1942 Harley XA, 3rd Run up Driveway

画像 – Flickr : Dave_S.

TSURU

TSURU

モーターサイクル・ファッション誌「UP-SWEEP」の編集長。変に偏ったバイクとファッションの知識を持ち合わせ、物事を哲学的に思考する癖がある。