fbpx
このメーカーのエンジンも!? スクーター専門メーカー「KYMCO」の大躍進がスゴイ!

このメーカーのエンジンも!? スクーター専門メーカー「KYMCO」の大躍進がスゴイ!

スクーターと呼ばれるジャンルの歴史は古く、ヨーロッパや日本のメーカーもかなり昔からスクーターの製造を行なっていた。ただ、時代と共にモーターサイクルは高性能が求められるようになり、自然とスクーターの数も減少していった。

エコロジーや交通渋滞問題などが顕著になってきた1980年代頃から再び、スクーターが注目されるようになった。特に東京みたいな大都会では、排気量は小さくても小回りが効き、ギヤチェンジもなく、燃費もそこそこ良いスクーターは大人気になった。排気量が小さいから価格も安く、東京では小型スクーターが相当数走っている。この景色どこで見たような…そう台湾や、インドネシア・ベトナム・タイなどの東南アジアで毎日見かける風景だ。

そして現在、時代の移り変わりとともに、生産価格の関係もあり、日本のメーカーは、ほとんどの小型スクーターをアジアの各国の工場で生産している。

 

台湾の頼もしいスクーター専門メーカー「KYMCO」

このメーカーのエンジンも!? スクーター専門メーカー「KYMCO」の大躍進がスゴイ!

そんな中、最もスクーターがメジャーと言われる台湾で、頼もしいメーカーが活躍している。「KYMCO」だ。

キムコはスクーター専門のメーカーだが、ここ数年の売り上げは素晴らしい。台湾は日本よりはるかに小さな島国(あえて国と考えている)なので、輸出が大きなウエイトを占めるが、ヨーロッパを中心にかなりのスクーターエンジンを生産している。

また、台湾国内でのスクーター市場の42%を超える販売台数を誇り、生産エンジンは125ccから700ccまで。最近は台湾国内でも125ccは少なく最小でも150ccクラスが主流となっている。当然、日本のマーケットも彼らにとっては重要であり、日本に現地法人を設立し、本格的な販売もスタートした。

125、150、180、300、330、400という排気量のラインアップで、125cc以外はスポーツタイプとなっている。そして、その制動性は日本国内メーカー製品と比較しても十分だ。あえて大排気量のマシンでなく中型に抑えたのは、それだけフレーム、エンジン、足回りを含めた総合的バランスに自信があるからなのだろう。筆者個人的にキムコの600ccのエンジンを載せたスクーターに何度か乗ってみたことがあるが、パワーでは日本メーカーの530ccや600ccのスクーターより間違いなく上回る。低回転から高回転までスムーズに吹き上がり燃費もかなり良かった。長期間乗ったわけではないので耐久性などはわからないが、少なくともキムコ側では、絶対の自信を持っているであろう。

 

ATV用エンジンまでも手掛けている

ちなみにこのメーカーは古くからエンジンを造っていた経歴があり、もちろん現在も多くの車種のエンジンを供給している。世界的に有名なヨーロッパの某モーターサイクルメーカーの大型スクーターのエンジンや、アメリカを中心に販売されている日本メーカーの一部のATV用エンジンも手掛けている。

 

大排気量のみの大陸的モーターサイクルメーカーや、オンロードスポーツのみ、またはオン・オフ専門的なスポーツ系のみなど、”専門”といわれるメーカーが世界にはいくつか存在する。そんな中で、この現代にスクーター専門メーカーとしてその業績を伸ばすキムコ。キムコの今後の動向(躍進)には目を見張るものがある。

 

参考 – キムコジャパン

Writer: 松並学

Keyword

Recommend

今、あなたにオススメ