さて問題です。ギネス記録に認定されている、市販車で最も速いクルマは何でしょう?
答えは、ブガッティ「ヴェイロン(Bugatti veyron)」。フランスに拠点を置き、フォルクスワーゲン傘下のブガッティ・オトモビル社が作っていたスーパーカーだ。2010年に、1,200psの「ヴェイロン・スーパースポーツ」が267.8mph(430.98km/h)を打ち立てギネスに認定。現在も、その記録は破られていないが、クルマ自体は2015年2月に予定生産台数が完売し、絶版となっている。
クルマ好きには、ちょっとやさしかったかな?
「ヴェイロン」の後継モデルが遂に登場!
で、ここからが本題。その「ヴェイロン」の後継モデルが遂に登場! 3月1日〜3月13日にスイスで開催されたジュネーブモーターショー2016で発表された。
16気筒4ターボエンジン!
その名はブガッティ「シロン(Bugatti Chiron)」。特徴的なフロントグリルなど、スタイルは前モデルの「ヴェイロン」を踏襲しつつも、ドア後部を包み込むような大型のエアインテークを採用するなど、細部に最新のデザインを取り入れている。
注目は、なんといってもエンジン。「ヴェイロン」と同じく排気量8リッターのW型16気筒に、4つのターボチャジャーを組み合わせたユニットを搭載。インテークチューブやチェーンハウジングなど、各部のパーツにチタニウムやカーボンファイバーを多用することで、エンジン自体の軽量化を実現。しかも、最高出力はなんと1,500馬力!最大トルクも1,600Nm(163kgf・m)で、「ヴェイロン」を凌ぐパフォーマンスを手に入れている。
公称の最高速度は420km/h
公称の最高速度は、全4つある走行モードのうち”Speed Key”にした際に420km/h。でも、もっと出るんだろうな、ホントは。ギネス記録を持つ「ヴェイロン・スーパースポーツ」は、標準モデルをグレードアップさせた上位機種。今回発表された「シロン」も標準モデルだとすると、後から出てくる上位機種で、自らのギネス記録更新を狙ってくる可能性は十分ある。ちなみに、加速力も抜群で、0-100km/hを2.5秒以下で駆け抜ける。凄い!
世界最速のコンサートホール?
速いだけでなく、インテリアもけっこう自慢だ。シートやステアリング、ルーフやコンソール類などは、全て高級レザー張り。しかも、サウンドシステムも絶品で、ブガッティ自らが”世界最速のコンサートホール”をうたうほどの出来映え。でも…400km/hオーバーで聴く良質サウンドって、一体どんな感じなんだろう? ちょっと想像を超えている。
他にも「シロン」には、ブレーキにフロント8ポッドキャリパー+420mmローター、リヤ6ポッドキャリパー+400mmローターなどを採用。シャーシも新型に変更し快適性やハンドリングも向上させるなど、「ヴェイロン」を上回る装備を実現している。
価格は240万ポンド(約3億8,709万円)。登場は、2016年終わり頃という。「ヴェイロン」も日本で販売されていたので、「シロン」も国内登場の可能性大!
スーパーカー好きは、今から貯金を始めよう! (もしくは宝くじを買いまくる?)
参考 – Bugatti unveils snarling 1500-horsepower Chiron(gizmag)