BMWモトラッドは、この秋「R nineT」をベースとしたニューモデルを2車種リリースしていますが、更に魅力的なニューモデルの追加と、ベースモデル「R nineT」をモデルチェンジしました!
今回は公式写真を中心に、両車の各部をご紹介いたしましょう!
R nineT Urban G/S
こちらが、ミラノショーで発表されたニューモデル「R nineT Urban G/S」です。
広報サイトによると、”boxer feeling in a classic enduro outfit”、というキャッチが付けられています。「クラシカルなエンデューロ外装でボクサーエンジンを楽しんでください」ということです。
決して本気のアドベンチャー仕様ではないところが「R1200 GS」との違いであり、今、確実にキテいるレトロ路線にオフ車の味付けをしたということでしょう。素敵!
ベース車両「R nineT」からの変更点は、小さ目のカウルを装着し、ブロックパターンのタイヤに変更。大型のアップフェンダーを装着、フロントフォークを正立タイプに変更、フォークブーツを装備といったところ。
不思議なことに、それだけでクラシカルなオフロード車テイストを醸し出しています。
特徴的なミニカウルですが、BMWモトラッドでは「ヘッドランプマスク」と呼んでいます。風防効果というよりもデザイン的な狙いが大きいと思われます。
面白いのがフロントのフェンダー。良く見ると、大型のアップフェンダーは2ピースから成っています。デザイン的に大型アップがマストであるため、実用上、必要な後ろ半分はロータイプとして装着。ブラックにすることでデザイン上のギクシャクが生じぬよう、上手く処理しています。
ロードモデル的なライダーズビュー。本格的なオフロード・モデルにしてはフラット気味のハンドルバーをセレクト。メーターは「ヘッドランプマスク」内に隠れるように1つ。アナログメーター的なデザインとしています。
大型のフロントアップフェンダーとガソリンタンクはソリッドホワイトにペイント。かつてのG/S的雰囲気にするため、あえてメタリックにしなかったそうです。
ボクサーエンジンをクラシカルなエンデューロ外装で楽しむ、という「R nineT Urban G/S」。(筆者が正にそうですが!)短足かつGSに憧れているライダーさんにとって、実に魅力的なモデルではないでしょうか?
新型「R nineT」
続いては、モデルチェンジを受けたベースモデル「R nineT」について、簡単にご紹介しましょう!
2013年に登場した本モデルですが、クラシカルな外装を纏うボクサーツイン・モデルであり、現代の高機能パーツを搭載。ドイツのクラフトマンにより仕上げられた上質なネイキッド・モデルとして人気を博してきました。
今回のモデルチェンジでの最大の変更点は、フルアジャスタブルのフロント倒立フォークの採用にあります。
この秋「R nineT Pure」が登場したことを考慮すると、今後はそちらがベースモデルとなり、「R nineT」は上質なネイキッド・モデルという位置づけに育てて行くのでしょう。
カスタム車両のようなカラーリングもラインアップされています。
そうそう、「R nineT」のシングルシートですが、カウルは簡単に着脱が可能です。
「R nineT」のメーター周りは、オーソドックスなスピード&タコ。旧モデルよりもクラシカルなデザインを採用しています。細部へのこだわりを高めることで、上質感を演出しています。
日本への導入はいつ?
これで5車種になった「R nineT」ファミリーですが、以前紹介した「Cafe」「Pure」を含めて、残念ながら未だ日本導入のアナウンスはありません……。
なるべく早く実車を拝みたいものです!