ミラノショー関連で、カフェレーサーやスクランブラー、アドベンチャーモデルに本気のレーサーモデルと、続々ニューモデルをご紹介していますが、そんな中、スクーターをご紹介していませんでしたね……。
ということで今回はベスパの素敵なニューモデルをご紹介しましょう!
ベスパ「946(RED)」
コチラが今回ご紹介する、これぞイタリアンスクーター!と断言したい美しさを誇るスクーター、ベスパ「946(RED)」。
「このデザイン、どこかで見たことあるな……」と感じた方は、当サイトの熱心な読者さんか、あるいはスクーターファンで間違いないでしょう。
実は、この「946(RED)」のブラックバージョンは「946 EA」。アルマーニとのコラボモデルであり、過去に当サイトで詳しくご紹介したことがあるのです。
今回ベスパでは、ある理由からレッドのカラーを採用しています。その理由については後述しますが、まずは「946(RED)」の概要から。
モデル名の「946」は、ベスパ最初のモデルが誕生した1946年に由来します。ベスパ「946(RED)」は、そのオリジナル・ベスパのスタイルを、現代的に新たな解釈でデザインされました。
環境性能と燃費性能を向上させた3バルブ125ccの4ストローク単気筒エンジンを搭載(「946 EA」日本仕様は155cc)。現代の交通の流れをリードできる充分なパワーを有しています。その上で、前後220mmのディスクブレーキ、ABS、ASR(Anti Slip Regulation:トラクションコントロール機能)を装備。安全性と快適性を確保しています。
この美しいモノコックボディを有する「946(RED)」、イタリアで熟練の職人さんの手により、丁寧にハンドメイドされます。
イタリアンメイドのベスパというのも今では大変貴重です!
続いて、ディテールを見て行きましょう。
コダワリ満載のディテール!
「946 EA」ではボディ全体がブラックでしたが、「946(RED)」ではメッキの縁取りが施されています。
グリップレザーもレッド、エンド部とミラーにはメッキ処理が施されています。
「946(RED)」では、全てをレッドにするのではなく、各所にメッキパーツを配することで、よりレッドが映えるよう考えられているワケです。
「946 EA」は、ブラックボディの各所にサテン仕上げパーツを配していました。この細やかな処理の使い分けに、イタリアンのセンスが感じられます。
フロントブレーキは、220mmの油圧式ディスクを採用。ABSとASR(Anti Slip Regulation:トラクションコントロール機能)も標準で装備されています。なお、リアブレーキも同じく220mmの油圧式ディスクです。
フロントサスペンションは、ご覧のとおり。昔からベスパと言えば片持ち! リンクアームデュアルアクション油圧式サスペンションを採用しています。
コチラ側から見ると特に、ホイールデザインの美しさが映えます!
シートレザーもレッド! しかし、この形状の艶めかしいこと……。詳細は不明ですが、恐らくきっとベスパのことですから、グリップレザーと素材を合わせていることでしょう!
小振りなリアキャリアと円形のテールランプ。流線型を大切にしたボディデザインとのマッチングが完璧すぎます!
REDの理由は、エイズと戦うためのコラボモデル!
この美しいモデル「946(RED)」のカラーが赤なのには、理由があります。あの有名なロックバンド「U2」のボノが設立した、エイズのない世界を目指して活動するチャリティ財団”RED”とのコラボモデルなのです。”RED”の活動に賛同する企業は、同じ赤のモデルを販売、その収益の一部が”RED”を通じてエイズに苦しむ人々に対する教育や医療に使われる、という仕組みです。
“Nike”や”Apple”なども”RED”の活動に賛同し、赤い製品を販売しているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
「946(RED)」の場合は、1台の売上から350ドルが”RED”に寄付されるそうです。
この「946(RED)」は、”RED”に賛同する方だけでなく、その美しさに惹かれて購入する方が続出することでしょう!
と断言したいところですが、ここまで凝りに凝ったデザインですから、お値段が……。アジアでの発売は公表されていますが、「946 (RED)」の価格は未公表です。参考までに「946 EA」の国内車両本体価格は……139万8,000円でした(まぁ、アルマーニとのコラボですし)。
衝動買いするには厳しい「946(RED)」ですが、頑張ってお金を貯めて買う価値のある、魅力に溢れたイタリアンスクーターですね。