写真のクルマはフェラーリ「330 P2ルマンレプリカ」になります。さすがビンテージカーのフェラーリはカッコいい!と思った方もいらっしゃることでしょう。しかし、もう少し写真をじっと見てください。何かおかしくはないですか?そう、実はこの車両、実車ではなくゴーカートなんです。
今回は、そんなリアルなゴーカートについて紹介していきましょう。
フェラーリ「330 P2ルマンレプリカ」
フランスのジュニアレプリカメーカー「デ・ラ・チャペル」によって作られたこちらの車両。1965年に導入されたフェラーリ「330P2レーシングカー」を2/3スケールで忠実に再現したゴーカートになります。
パワートレインには2.5馬力を発揮するホンダのエンジンを採用し、最高速度40kmを叩き出します。シャーシはスチール製、ボディはファイバーグラス製となっています。
インテリアは布と革製のバケットシートにアルミ製のコクピット、ディテールにこだわったダッシュボードにステアリングホイールとで構成されています。
こちらの車両は現在、オークションに出展されており、推定落札金額は3万5,000(約385万円)〜4万ドル(440万円)となっています。これだけの完成度で実働するともなれば、納得の金額ですね。実車には手が届かなくても、ゴーカートなら無理すれば……という方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり落札するのは、この程度の金額を使うのに何も抵抗もない方なのでしょうね。
1961年製ジャガー「Eタイプゴーカート」
こちらは1961年製のジャガー「Eタイプ」をゴーカートで再現しています。特徴的な長いノーズと短いリアデッキというフォルムもそのまま再現されている点に注目です。また、ボンネットを固定するレザーストラップまでも作られている様に、深い拘りを感じさせてくれます。
ガソリンエンジンを搭載し、ヘッドライトも点灯するので、夜間のクルージングまで楽しめます。
白い外装にブルゴーニュ色のシートが、ラグジュアリー感を感じさせてくれます。ジャガーの中でも、最もエレガントでスポーティーな「Eタイプ」にコレクターや愛好家からの注目が集まっています。こちらの推定落札金額は、1(約110万円)〜1万5,000ドル(約165万円)です。
メルセデスベンツ「300SLRスターリングモスレースカーレプリカ」
メルセデスベンツ「300SLR」と言えば、ワールドスポーツカーチャンピオンシップで優勝した車両として知られています。製造された台数は9台のみという、非常に希少かつ、スターリングモスを筆頭に有名レーサーが数多く搭乗していたマニア垂涎の代物です。
シャーシはスチール製、ボディはグラスファイバー製、12インチのスチールホイールを履き、遠心クラッチを備えた2ストローク、50ccエンジンを搭載。ディスクブレーキを採用し、ライトも点灯可能となっています。インテリアはハンドステッチレザーをふんだんに用い、ゴージャス感をもアピールしています。
こちらの推定落札金額は1万5000(約165万円)〜2万ドル(約220万円)となっています。
1956年製ビンボ・レーサー
かのELコードが所有していたという1956年「ベイビー・フェラーリ」ビンボ・レーサー・チャイルド・カー。
12V電動パワートレインで駆動します。こちらはゴーカートというよりは、明らかに子ども向けの電動カーだが、塗装から何からフルオリジナルという希少性を兼ね備えています。ジョヴァンニ・ミケロッティによってデザインされたというスタイリングは非常に優雅で、独特な魅力を備えています。
ボディはファイバーグラス製で、弾力性と耐久性があり、それ故にここまで保存状態の良い車両が出現したと言ってもいいかもしれません。推定落札金額は3万5,000(約385万円)〜4万ドル(約440万円)となっています。
いかがでしたか?クラシカルなビンテージゴーカート。これらの車両は全てメカムオークションに出展され、かなりの高額で取り引きされています。
こんな世界もあるんだなぁ……と思っていただければいいネタだと思ってましたが、よくよく調べるとビンテージゴーカートも非常に興味深いものですね。ガレージに一台あれば、人目を引くこと請け合いですが、高級車1台くらい買えちゃいますから、庶民には難しい趣味の世界かもしれませんね。