夏のツーリングはバイク乗りにとってベストシーズンとなりますが、渋滞して動けないと暑すぎて熱中症や脱水の危険も……特に、トンネルでの渋滞は要注意ですね。
さて今回は「Ninja H2 SX が欲しいけど、すり抜けとかできないよね」という一言が気になり、実際のところはどうなの?をリサーチしてみました。
そもそも「すり抜け」ってどう言うこと?
すり抜けという言葉は道路交通法にはなく、「追い越し」となっています。そして追い越しをするときには、走行中に右側を通行するのが原則です。
そのため、渋滞で完全に停車している場合には、追い越しができないという解釈になりますね。でも完全に停車しているのか、走行中なのか判断できないこともあるのではないでしょうか。ここが、法律のなかでのグレーゾーンと言われる部分なのだと思います。
さらに右側からの追い越しができない場合、例えば道路の中央や右側によって走行している車両がいる場合には、左側からの追い越しが可能です。ここで注意すべきポイントとして追い越しをする場合には、安全な速度と方法で通行することが必要となっています。
急な割り込みや前方を横切ることは、割り込み禁止行為となるので、安全な速度と方法を守り必要な場合に追い越しを選択しましょう、ということになりそうです。
すり抜け行為のどこまでが違反となるのかについては、その時の状況にもよるため明確に分けて考えるのが難しいということがわかりました。楽しいツーリングとなるように、くれぐれもすり抜けをする時にはご注意ください。
ご存じだとは思いますが、高速道路での路側帯で車両は通行できないので、違反となってしまいます。(もっと詳しく内容を確認したい方は、道路交通法第35条をご参照ください。)
楽しいツーリングの帰り道に、渋滞に巻き込まれることはよくありますね。わかっているつもりでも、危険な運転になっていることがあるかもしれません。疲れたときには、サービスエリアで早めに休憩を。少しは気分転換になりますよ。
モデル別でNinjaの車幅を徹底比較!
2018年式:Ninja H2 SX・メタリックカーボングレー×メタリックマットカーボングレー
気になる「Ninja H2 SX」は、かなりオーラのあるバイク。残念ながらツーリングなどで出会ったことは、まだありません。絶対に、見かけたら間違いなく声をかけさせていただきます。
もし、すり抜け(追い越し)をするとしたら?について、Ninjaのモデルで比較してみました。「Ninja H2 SX」の幅は775mm、「Ninja H2」 が幅770mmとなり、ほぼ同じ。
2017年式・メタリックスパーブラック×メタリックグラファイトグレー
「Ninja ZX 14R」は幅が780mm、「Ninja 1000」は幅790mmとなり、このモデルのなかでもややボリュームのある外観なのです。とは言っても実際、あまり変わらないですね。
欲しいと思ったバイクでも、長時間の運転や渋滞などで疲労が強くなるタイプのモデルを選んでしまうと、ツーリングが楽しめないかもしれません。バイクを買うなら、実際に試乗してポジションを確認しておくことをおすすめしたいと思います。
2017年式・キャンディプラズマブルー×エボニー
「Ninja ZX10R」は幅740mm、「Ninja650 ABS」では 幅740mmとなり、一見ボリュームのありそうな隼と比較してみると、実際あまり変わらないことがわかります。
スズキの隼は、ときどき女の子が運転しているのをみかけます。圧倒的な存在感があり水冷4st.並列4気筒の1,339㏄で、街乗りからロングツーリングまで楽しめるので人気のモデル。車重は266kgとなりNinja H2 SXよりは重くなりますが、幅は意外にも735mmとコンパクトサイズなのです。
「Ninja ZX10R」は市販されているマシンのなかでも最強クラス。軽量でコンパクトなモデルで、最新の装備もついて価格220万8,600円です。
2018 年式・Ninja H2 SX SE・エメラルドブレイズドグリーン×メタリックディアブロブラック
「Ninja ZX10R」と比較すると軽量とはいえないNinja H2 SXですが、トラクションコントロールやABS、クルーズコントロールなどの電子制御を装備し、199万8,000円。さらにクルーズコントロール、ETC2.0が標準装備されています。
憧れのNinja H2が欲しかった方にとっては、少し身近に感じる価格設定なのでしょうか。
「Ninja400」は最強の扱いやすさ!
2018年式:キャンディバーントオレンジ×メタリックマグネティックグレー
2018年式:キャンディプラズマブルー
2016年モデル:ライムグリーン×エボニー
さらにコンパクトで扱いやすいモデルに、「Ninja400」、「Ninja250」があり幅は710mm、「Ninja250SL」では幅685mm。Ninja250とNinja400は、とにかく扱いやすいモデルで最初のバイクにおすすめの1台です。街乗りや高速走行でも、100kmまでの中距離にストレスを感じないので良き相棒となってくれますよ。人気があるのもうなずけます。
Ninja250SLは、残念ながら生産終了モデルとなってしまいましたが、ヘッドライトが1灯が特徴的なコンパクトサイズのモデル。細めのタイヤを装備している、スポーツ走行仕様なのです。
バイクを選ぶときの要素としては、いろんな側面がありますが、今回は車幅にこだわってみました。
デザイン性?それともパワー重視?とはいっても、価格との相談となってしまいますね。Ninja H2 SXですり抜けできるのかという問題については、思っていたよりできる範囲という結論に達したのでした!
すり抜け(追い越し)をするならば、安全に道路交通法を遵守した上で、バイクライフを楽しんで下さいね。