2017年12月に国内販売が開始されたカワサキ「Z900RS」。クラシカルな雰囲気を漂わせたスタイルに現代のクラフトマンシップを融合させたレトロスポーツ・モデルです。ベテラン・ライダーだけでなく、古き良き時代を知らない若いライダーからも、支持されていますよね?
そんな「Z900RS」の2019年モデルが発売されます。ここでは、2018年モデルを復習しつつ、新しい2019年モデルをご紹介しましょう!
「Z900RS」2018年モデルを復習だ!
さて、まずは2018年モデルをジックリ復習しましょう。
「Z900RS」は、2017年12月に国内販売が開始された、カワサキのネオレトロ・モデル。始動した瞬間から乗り手を昂ぶらせるエキゾーストサウンド、滑らかに加速するエンジン特性、自然なハンドリングなど、すべてが感性とリンクするライディングフィールを提供します。
外観はシンプルで洗練されたデザインを追及。「Z1」からインスピレーションを受けたティアドロップフューエルタンクやエンジンカバーをはじめ、テールカウル、ホイール、ボルト類に至るまでこだわりが随所に盛り込まれています。
エンジンはカワサキ伝統の水冷並列4気筒を搭載。低中速回転域でのトルクを重視した特性でパワーと扱いやすさを高い次元で両立しています。エンジンカバーはすべてアルミダイキャスト製で高級感を演出。 特有の光沢を放ち美しさを際立たせます。空冷エンジンをイメージしてデザイン処理されており、シリンダーヘッドにはフィンが施されています。ちなみにクラッチカバー&エンジンカバーも「Z1」をモチーフとしています。
ということで、エクステリアと扱いやすさを重視した948ccエンジンですが、それでも最高出力82kW(111PS)/ 8,500rpm、最大トルク98N・m(10.0kgf・m)/ 6,500rpmと、充分なパワーを誇ります。
軽快且つ自然なハンドリングを実現する、完全新設計の高張力鋼製の軽量トレリスフレームを採用。力の入れ具合が分かりますね!
優れた快適性に貢献する41mmの倒立式フロントフォークを装備。しなやかに動くようにセッティングされたスプリングと減衰特性により、市街地からワインディングに至るまで、様々なライディングシーンで安定したハンドリングを実現。またライダーの好みやライディングスタイルに合わせ圧側、伸側、プリロードの調整が可能です。
アルミ製スイングアームの重量はわずか3.9kg。ばね下荷重を抑え、軽快な取り回しとハンドリングを実現しています。また、リヤショックにはカワサキのスーパースポーツやスーパーネイキッドにも使われる先進のホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションを採用。伸側減衰力とプリロードの調整が可能とされています。
「Z900RS」の魅力とは……
また、安定した車体の挙動維持をサポートするために搭載されたカワサキ・トラクション・コントロール(KTRC)のみならず、軽い操作感とバックトルクリミッター機構を備えたアシスト&スリッパークラッチを装備しています。車両全体に渡って、しっかりと最新装備が奢られていることが分かります。
なのですが、本モデルの魅力が何かと言えば、それは……
往年の名車「Z1」を彷彿とさせる、そのエクステリアを併せ持つ点にあると言えましょう。
「Z900RS」2019年モデルで何処が変わったか?
それでですね……先般、カワサキより「2019年モデル」が発表されたのですが、それの何処が変わったかと申しますと……重要なポイントなのでリリース原文を転載させていただきますと……
■主な変更点
・主な変更点はありません。
とのこと。そりゃそうですよね、2017年12月発売ですから……
ちなみに車両本体価格(消費税込み)は、メタリックスパークブラックが129万6,000円でキャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジは132万8,400円。たったの1円たりとも変わりありませんでした!
「Z900RS」2019年モデルのスペック
- 全長×全幅×全高:2,110×865×1,150mm
- ホイールベース:1,470mm
- シート高:800mm
- 装備重量:215kg
- エンジン型式 / 弁方式:水冷4ストローク並列4気筒 / DOHC4バルブ
- 総排気量:948cc
- ボア×ストローク:73.4×56.0mm
- 圧縮比:10.8
- 最高出力:82kW(111PS)/ 8,500rpm
- 最大トルク:98N・m(10.0kgf・m)/ 6,500rpm