RX-8生産終了以降、発売されるのが噂され続けていた次世代のロータリーエンジン(以下:RE)。しかし、RX-8生産終了から現在まで7年が経過した現在もRE搭載のモデルは登場せず、マツダはREから完全撤退してしまったと思われてもいました。しかし、最近になりREに関する特許出願があり、REの開発は水面下で進んでいました。
次世代REに新たな動き!マツダからRE特許出願がされていた
2015年の東京モーターショーでマツダは発表したコンセプトカー「RX-VISION」が発表し、次世代RE「SKYACTIV-R」を搭載しているとしたことから、世界中のマツダファンやスポーツカーファンから次期RE搭載スポーツクーペに対する期待が高まりました。
マツダはRX-VISIONに「世界一美しいFRクーペをつくりたい」という思いを込めて、新型アクセラにも採用される第2世代鼓動デザインをベースに、ロングノーズショートデッキのエレガントなボディスタイルを実現させました。
まさに夢のREスポーツカーであり、発売が見込まれる次世代REを搭載した2ドアスポーツカーを「RX-9」とし、今日に至るまでさまざまな憶測が飛び交っていました。
しかし、東京モーターショー2015以降RX-9の市販モデル発表はなく一部でRX-9の開発は終了したとまでささやかされていましたが、次世代REの特許出願をしていることが明らかとなり、マツダはREの火を絶やさずともし続けていたのです。
ロータリーエンジンとは
RE(ロータリーエンジン)は一般的なレシプロエンジンとは異なり、エンジン内のローターが回転することで吸気→圧縮→膨張→排気のオットーサイクルを行いエネルギーを得る原動機です。
マツダはRE搭載の乗用車を初めて市販化し、中でもRX-7やRX-8といった2ドアスポーツカーは今なお高い人気を誇り、現行スポーツカーに対抗できる速さを持っています。
構造上レシプロエンジンと大きく異なり、より高回転でパワーを得ることが可能ですが、燃費が悪いことや排気ガス規制をクリアするのが難しくなったことから現在はRE搭載の乗用車はありません。
次世代REはツインスクロールターボで400馬力以上
2016年に公開された特許ではシングルターボのREと発電機をあわせたハイブリッド構造を推し進めるものでした。
しかし、今年1月に公開されたRX-9用REの特許には内燃機関のみで、スカイアクティブテクノロジーのように燃焼効率を引き上げ、排ガスのクリーン化と燃費性能向上が試みられています。
パワーを引き上げる過給機はツインスクロール式ターボとし、目標値である最高出力400PSを達成させることを目標にしています。
RX-9専用のプラットフォームが採用されるかも
マツダはRX-9とは別に直列6気筒エンジンを搭載した次世代型FRサルーンを作り出す構想を発表しています。
となれば、RX-9のプラットフォームは次世代FRサルーンと同じものになると想像されましたが、RX-9のシャシーは専用設計されることが濃厚で、アルミニウムとカーボンファイバーの複合ボディとなる方向で開発が進められているようです。
RX-9は、RX-7/RX-8のような軽量スポーツカーのコンセプトを継承すると思われます。
いつ発売されるのか
次世代REの特許出願されたとしても、どこまで開発がすすめられているかは不明。サーキットや公道でプロトタイプがテスト走行されているスクープ画像もほとんどリークされてません。
市販はまだまだ先に思えますが、2020年にマツダは創業100周年を迎えるため、この節目にRX-9の発表がされることが予想でき、2020年に市販化を見据え2019年東京モーターショーで発表されることにも期待されます。
世界で唯一のREスポーツカーが再び世界中で旋風を巻き起こしてくれるでしょう。