BMWモトラッドの”R nine T”シリーズの拡充もひと段落つきましたが、今は新たに、それをベースにしたカスタムのムーブメントが到来しているのは周知のとおりです。そんなワケで当サイトでも……
このように幾度となく”R nine T”シリーズをベースにしたカスタム車を紹介してきたのですが……今回ご紹介する1台は、かなりマニアックなカスタムとなっています。
モチーフは1960年代の名車「リックマンメティス」だ!
さて、そのカスタム車を紹介する前に、モチーフとされた名車をご覧いただきます。それは…… あの「リックマンメティス」。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、”メティス”ブランドは今でも健在でして……
このように美しいモーターサイクル「METISSE HAMMER MK3」を生産しているのであります。
リックマンメティスMk3というのは、1960年代に盛んだったスクランブラーレースで大活躍したフレームキットであります。そしてトライアンフのツインがあまりにも有名ですが、それ以外のあらゆるエンジンが搭載可能でした。スティーブ・マックイーンが愛したモーターサイクルとしても「メティス」は有名なのです。
「R nine T」を「メティス」仕様にカスタム!
さて、コチラが、その「メティス」をモチーフとして、スイスのカスタムビルダー”VTR Motorrad”が制作したスクランブラー「BÉTISSE(ベティス)」です。「R nine T」をベースにしているから「ベティス」と名付けたのでしょうね。
フレームはリアのサブフレームを含めてニッケルパウダーコーティングを施して、オリジナルのイメージに近付けていますが、その最大の特徴は、全てアルミで制作したボディキット。ガソリンタンク、シートカウル、前後フェンダーが、それに該当します。
フロントフォーク&リヤショックには、ドイツ語圏ナンバーワンシェアを誇るウィルバース製品を採用。オフロードでの走行性能を高めつつ、足長なシルエットを獲得しています。
前後ホイールは”KINEO”のスポークタイプを、またタイヤには”Continental”の「TKC80」をセレクト。いずれも車両の雰囲気にマッチしたチョイスでございます。
ヘッドライトシェルと一体化したメーターバイザーは、なんだか懐かしい雰囲気を醸し出します。
ちなみに…… 今流行のアースカラーに塗装されていますが、これもまた当時のメティスを再現したものとなります。エグゾーストには”Akrapovič”を搭載しています。
「R nine T」を「メティス」仕様にカスタム!
いかがでしょうか? 今回は、スイスのカスタムビルダーが「R nine T」をベースに、「リックマンメティス」をモチーフに制作したスクランブラーをご紹介してみました。
時流に合った「R nine T」カスタム、しかしそれをマニアックに仕上げた素敵な1台だと思いました。
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