今年もニュースで騒がれ始めた熱帯低気圧こと台風。8月末に確認された台風9号や発生が予想されている10号は、例年よく耳にする「極めて高い危険度」のものだそうで、油断なりませんね。
まずは身の安全というのが第一ですが、青空駐車バイカーにはやっぱり愛車のことがなにより気がかりになってしまいます。意外とカンタンに転倒対策はできるので、きっちり準備して台風の襲来に備えておきましょう。
壁やフェンスなどで風よけを
まずは普段駐車している場所に壁やフェンスなどがある場合。風を受ける方向を限定できるので、転倒防止に役立ちます。
この時注意したいのは、普段どおりサイドスタンドを使うこと。センタースタンドの方が左右のバランスが取れているので良さげですが、その分、風の力が片側から少しかかっただけでも倒れやすくなってしまうからです。
さらに壁やフェンスにロープやタイダウンベルトを使って固定しておくと安心です。ハンドルやフレーム、キャリアなど力がかかっても耐えられる場所に通すことは徹底して。車体と当たる部分には、キズがつかないようにタオルやウェスなどをかましておきましょう。
また、クルマを所有している場合は、壁との間にバイクを駐車しておくのも効果的です。クルマが風避けとなりバイクの転倒防止になります。駐車場や駐輪場を借りている場合は、管理者に許可を取ることも忘れないようにしてください。
バイクカバーは必ず外しておく
激しい雨風にさらされてしまうので被せたままにしておきたいかもしれませんが、強風や暴風に備えてバイクカバーは必ず外しておきましょう。バイクカバーが船の帆のような働きをしてしまい、風の影響をもろに受けてしまうことに。そうなるとバイクは容易に転倒してしまいます。またバイクカバーが外れて飛来してしまう可能性もあり、とても危険です。
もちろんただ外したままだと各部に雨が混入しないか不安になりますし、開口部への養生をしておくことも忘れずに。バイクが雨風で汚れてしまうのはかなり切ないですが、転倒して破損してしまう事を考えれば致し方ないところです。台風が去ったら、サビ防止のためにもきれいに洗車をしてあげてください。
ギアを1速に入れておく
普段、ニュートラルで駐車している人も強風の時にはギアを1速に入れておきましょう。ギアが入っていないとバイクは動きやすくなってしまいますし、強風時の転倒防止に有効です。
頑丈なコンクリートやアスファルトの上に駐車しておく
どんなに対策をしても、地面がぬかるみだったり舗装されていない場所だと降り続く雨のせいで不安定になることもあります。
サイドスタンドが地面に埋もれてしまったら、あわや転倒なんてことも。コンクリートやアスファルトなど地面がしっかりした場所に駐車してから固定をしてください。
ブレーキをかけておく
強風でタイヤが動いてしまわないように、ブレーキをかけた状態にしておくことも有効です。フロントブレーキロックを使用すれば安心。用意がないときは、強力な輪ゴムやタイラップなどでハンドルグリップとブレーキレバーを固定すれば、十分な効果が期待できます。
早めの対策を心がけて!
週末にかけて大荒れの天気が予想されていますから、対策は早めに行っておきましょう。いざ台風が襲来してからあわてて作業しても、自分が危険にさらされるだけですからね。
バイクの転倒で壊れたパーツは修理ができますが、命は変えがききません。慌てず騒がず準備は入念に。