風の力で発電した電力をためて、スマートフォンの充電から自宅の電力供給までOK! しかも、持ち運びもできちゃうという風力発電機が登場。
アメリカのクラウドファンディング・サイト「Kickstarter」で今話題の「Trinity(トリニティー)」がそれだ。
太陽光や風力などを使った再生可能エネルギーは、世界中で今関心が高い。日本でも2016年から、家に設置した太陽光パネルなどで作った電気を売ることができる「電力の自由化」が実施されるなど、国を挙げて推奨している分野だ。
風でブレードを回し、バッテリーに蓄電
そんな中で登場したのが「Trinity」。
使い方は簡単で、丸い筒状になっている本体から、3本の足とブレードを広げて、風を待つだけ。風でブレードが回ると、内蔵されているリチウムイオンバッテリーに電力が蓄積されるので、その電力をスマホなどの充電に使えるという仕組みだ。
また、持ち運ぶ際は足とブレードをたたむだけでOK。とてもシンプルで、使い勝手も抜群!
大きさや蓄電量で4タイプ
「Trinity」には4つのタイプがある。まずは、最もコンパクトな「Trinity50」。
サイズは、足やブレード収納時が高さ30cm・幅5.5cm。足を出した時が高さ60cm・幅90cm。重さは0.65kg。発電量50w、フルチャージでスマホ充電が3〜4回可能となっている。
次に小さいのが「Trinity400」。
足やブレード収納時が高さ45cm・幅8.5cm。足を出した時が高さ90cm・幅140cm。重さは3kg。400wの発電量で、フルチャージでスマホ充電が10〜16回できるほか、EV(電気自動車)の充電も可能だ。
「Trinity1000」は、シリーズで2番目に大きいモデル。
足やブレード収納時が高さ65cm・幅12cm。足を出した時が高さ130cm・幅200cm。重さは8kg。発電量1000w、フルチャージでスマホ充電が50〜55回できるほか、EV(電気自動車)や家の電力供給も可能だ。
最大モデルは「Trinity2500」。
足やブレード収納時が高さ100cm・幅18.5cm。足を出した時が高さ200cm・幅320cm。重さは19kg。発電量2500w、フルチャージでスマホ充電が160〜170回できるほか、これもEV(電気自動車)や家の電力供給も可能となっている。
最もコンパクトなTrinity50なら、山登りやキャンプなどの際に持ってくことができる手軽さが魅力だ。また、それ以上のモデルでも、クルマのトランクに収納することができるので、まさにポータブル。出先でEVを充電するといった使い方もできるだろう。
ちなみに、いずれのサイズも、ブレードが回る最小風力は2m/sだ。
充電のオン・オフはスマホアプリでOK
スマホなどの充電は、USBポートにコードを接続すればOK。Trinity1000とTrinity2500には、家のコンセントに差せる110/220VのACプラグも付属している。Trinity400・1000・2500では、EV用充電プラグにも対応する予定とのこと。また、充電の開始や停止など、コントロールは専用のスマホアプリで操作が可能となっている。
前述の「Kickstarter」では、現在これらモデルの予約を受付中で、価格はキャンペーン価格399ドル(約5万円)〜5999ドル(約73万円)となっている。