みなさんは、バイクを購入する時新車を選びますか?それとも中古車?初期費用の安さを考えると、後者を選びたいというのが本音ですよね。
でも状態のいいバイクを選ぶには、きちんとポイントを押さえておくことが大切です。変な音を出したり煙が吹いてないかなど、エンジンの調子を確認することはもちろん、それぞれのパーツの傷を確認することも大切です。
そこで今回は大手中古バイク販売店「レッドバロン」に潜入して実車をみつつ、筆者なりに状態をチェックしてみました。
バイク本体の傷にもいろいろある
初めに店内を一周見回して、中古バイクの状態について確認してみました。
まずみておきたいのが、マフラーの傷。横っ腹にがっつりガリ傷がついていると問題ですが、ダウンタイプマフラーなら下側に横傷がついていても大丈夫です。バンク角が少ないので、普通に走っているだけでも擦りがちなこともありますから。走行には支障がないんですよ。
もっとも、こちらはとてもキレイな状態。店内のバイクは新旧問わずいずれも目立った傷がなく、保存状態も良いものばかりでした。
実は、レッドバロンは一般的な中古バイクショップではやらないようなところまで、バイクの見た目に気を使っているんです。全国展開で不動バイクも買い取り、古いものから希少なものまでパーツの確保に努めていて、補修をしっかりとできる体勢を整えています。店舗ごとにピットもありますしね。
転倒したときに傷がつきやすい箇所をしっかりチェック!
転倒して一番傷つきやすいのが左右のレバーです。もちろん立ちゴケしたり、普通にライディングしているだけでも壁に打つけて傷ついてしまったなんて場合もあります。なので軽く傷ついていたり、曲がっていないなら、さほど気にしなくても大丈夫でしょう。
しかし激しく削れて形が変わっていたら別。確実に激しい転倒をした証なので、目に見えている場所意外にもなにかしら不具合が起きている可能性があります。
もうひとつ注意したいのがステップです。バーがすり減って斜めに歪んでいるようなバイクは、車体を大きく左右に揺らす激しい乗り方をしていた可能性大ですし、エンジンが見た目よりも消耗している可能性があります。
また、アンダーブラケットのハンドルストッパーに転んだ際の痕跡が残っていたりすることもあります。そこが変形しているということは、かなり危ない車体といえるでしょう。もちろん部品を新品に交換しているケースもありますし、溶接して修理されているケースもあります。
その辺りは、レッドバロンのスタッフに直接聞いてみましょう。ちゃんと説明してくれますから物怖じしてはダメですよ。
オイル漏れの確認は入念に
しっかり確認しておきたいのが、エンジンの下周りです。外観がいくらキレイでも、エンジンからオイルが漏れているようではかなり問題。最初はどうにか走り出せても、いつエンジンに不具合が起きるかわかりません。
同様にフロントフォークからのオイル漏れもしっかり確認しましょう。エンジン含め、キレイに拭き取られているケースもあるので試乗した後にオイルが漏れていないかチェックすることを忘れずに。筆者が赴いた店舗では、全車種試乗することができました。
タイヤは溝だけじゃなく製造年もチェック
タイヤの確認というと真っ先に溝が思いつきますが、実はそれだけでは不十分なんです。製造年も合わせて確認しましょう。
4、5年前のものであればまだ使用できますし、車両が最近まで走っていた証拠になります。さすがに10年以上前のタイヤともなってくると、購入後すぐにヒビが入ってしまいますし、そのまま交換しなければならなくなることも多々あるくらいです。
レッドバロンに潜入してみてわかったこと
ここまで見てきたようにチェックポイントをおさえて、試乗時に変な挙動をしなければほぼ問題はありません。とはいえ、初バイクともなると自分だけの判断ではなかなか自信が持てないのも事実ですよね。
レッドバロンのような整備設備や保存環境などが、しっかり整っている中古車販売店を選ぶ方が失敗がなくて良いでしょう。スタッフもフレンドリーでこちらの疑問にはきちんと答えてくれますし、とにかく納得いくまで根掘り葉掘り聞いてみちゃって下さい。
安いバイクには、必ず安いなりの理由と原因がありますし、自分でなんとかしようという気概のある方向けです。ある程度ちゃんとした金額を払って、アフターサポートも万全なバイクを購入しておいた方が、後々わずらわしいことはないかもしれませんよ。