日本は世界の中で治安がとても良い国とされていますが、それはあくまで凶悪犯罪の発生率が低いからであって、実は盗難や窃盗は日常的に発生しています。
特に自転車の盗難は深刻な問題で、なんと!2分に1台というとんでもないペースで日々発生しており、しかも、盗まれた自転車が戻ってくる確率は僅か5.75%。まず戻ってこないと考えたほうがいいレベルです。さらに、サドルだけの盗難もあるからタチが悪すぎます。
常にサイクリストは盗難に怯えながら重いロックを携帯したり、セキュリティ付きの有料駐輪場を利用する必要に迫られていますが、そんな状況を一気に打開するアイテムが登場しました。思わず「その発想はなかった!」と叫びたくなる自転車ロック「Seatylock」は我らの救世主となることでしょう。
どう見てもサドルな「Seatylock」とは?
クラウドファンディング発の画期的な自転車ロック「Seatylock」は、自転車のサドルがそのままワイヤーロックになるというユニークな商品です。
手持ちの自転車のサドルと置き換えられるので、サイクリストは重たいロックを落ち運ぶ必要がなくなりますし、ロックするときにはサドルを外してしまっているので、サドル自体の盗難をほぼ100%避けることができます!
しかも、シートの座り心地も通常の自転車に負けないくらい、きちんと確保されています。「お尻が痛くなりそうなのはちょっと……」という不安に怯えなくても大丈夫!
使い方もカンタンなSeatylock
駐輪場に着いたら、ワンタッチでサドルを外せるアタッチメントを操作して、まずはSeatylockを自転車から取り外します。
次に専用のキーをSeatylockに差し込むと、折り畳まれているプレートを展開することができるので、あとはそれを自転車のホイールやフレーム、可能な場合は固定物と一緒に挟んでロックするだけです。
ロックの解除は専用キーを鍵穴に差し込んで回すだけ。プレートを折り畳んで再びサドル内に収納し、あとは自転車に取り付けて走り出すだけです。
これでもう筋トレぎみに重~いロックを持ち運ぶ必要なんてなくなります!
ワイヤーロックでも切れないSeatylockの高い防犯性
これだけ便利だと次に気になるのは防犯性。いくら手ぶらで気軽とはいえ、すぐにロックを外されて盗まれてしまったんじゃ元も子もありません。でもそこはSeatylock。プロの窃盗団が使うようなワイヤーカッターや金属ノコギリではびくともしません。
また、停車時に「自転車のサドルがない」という状態は通行人にとっては異様に映って、注目を集めがち。目立つことを嫌う窃盗団にとっては「見た目の防犯性」もかなり高いといえます!
キーシリンダーはピッキング対策を施されており、子供がイタズラでつかいがちなハサミはもちろん、窃盗団のドリルなどにも強い作りになっています。
もちろん、とんでもない切断力をもった工具とか、熟練のピッキング技術を持った人であればはずせてしまうかもしれません。でも窃盗団は何より時間と手間をかけないことがセオリーなので、Seatylockを施した自転車が狙われる確率はグッと下がります。
3層構造で座り心地のいいシート
前述した座り心地の良さの秘密は衝撃吸収ジェルとクッション、ベースの3層構造にアリ。お尻をほどよく受け止めてくれるので、長時間のツーリングにも耐えうるレベルです。
防犯目的のシートである以上、なんとなく固めで座り心地を犠牲しているイメージを抱くと思いますが、そこは全く問題ありませんのでご安心下さい。
まとめ:まさにアイディアの勝利
自転車のサドルをロックにしたことで、重たくてかさばるロックを持ち運ぶ必要がなくなるし、そもそもサドル自体の盗難ともおさらばできるSeatylock。誰もが思いつきそうで思いつかなかったアイディアには脱帽するしかありません。世のサイクリストの悩みをたちどころに解決してくれることでしょう。