ニッサンが誇るスーパースポーツカー、ご存じ「GT-R」が世界最速ギネス記録を樹立! しかも、ただの最速記録ではない。車体を横滑りさせて走るドリフト走行の状態で、なんと304.96km/hものスピードを叩き出したのだ!
エアロパーツで武装
今回、記録にチャレンジしたのは、スタンダードでも550馬力を発揮する現行のR35型「GT-R」。今年秋に登場が予想されている565馬力の2017年モデルではないが、その代わり超スペシャルな車両が使われている。ニッサンのモータースポーツ・ブランドNISMOのスペシャリストが全面サポート、”GReddy”ブランドでおなじみパーツメーカーのトラストがチューニングを担当している。
空力に優れたエアロパーツを全身にまとい、リアトランクフード上にはダウンフォース(空気が車体を路面に押しつける力)を得るための大型GTウイングもセット。しかも、エンジンの最高出力は、1,380馬力にアップ! スタンダードの電子制御式4WDでは車体が滑りにくいことから、リア駆動に変更。TOYOタイヤ製のスペシャルタイヤに、超軽量なレイズ製鍛造1ピースホイールも装備している。
UAEの滑走路で直ドリ!
そんな、バリバリのレーシングカー並みポテンシャルをもった「GT-R」を持ち込んだ場所は、UAE(アラブ首長国連邦)にあるフジャイラ国際空港。約3kmの滑走路を使っての挑戦だ。ドライバーは、プロレーサーの川畑真人氏。日本で人気のドリフト競技「D1グランプリ」にも参戦中のトップドリフターだ。
そして、最速チャレンジ。滑走路の端からロケットスタート、グングンとスピードを上げる。時速300kmオーバーのスピードから、ステアリングを右へ切った瞬間…リアタイヤが白煙を上げながら、時計回り方向へ急激に流れ出す。ハンドルを逆に切りフロントタイヤを左へ完全ロック、フルカウンター状態だ! ハイスピードを維持したままの、いわゆる“直ドリ”、直線ドリフト大成功! その際のスピードが、前述の通り時速304.96kmのギネス記録というわけだ(下に動画あり)。
ちなみに、以前のギネス記録では、トヨタ「86」の時速87kmが最速なので、いきなりの大記録が達成されたことになる。前述の、今年出ることが期待される2017年モデルでも、ぜひ記録更新を狙って欲しいものだ。それでは動画でも記録達成の瞬間を確認していただこう。
https://youtu.be/cyCN4zBsNAU
いかがだったろうか。大迫力のシーンが確認できたことだろう。今後もニッサンの活躍に期待したい。
まだまだ、やっちゃえニッサン!
参考 – NISSAN USA
参考 – Youtube : El Nissan GT-R logra el Récord Guiness por el derrape más rápido