フランクフルトモーターショーで筆者が日本導入を期待しているのが、このフォード「フォーカスRS」です。
フォード「フォーカスRS」は、既にニューヨーク国際オートショーにてワールドプレミアされました。しかしながら、フォーカスはモータースポーツ好きであればご存知だと思いますが、ラリーカーとしてのイメージが強いので、ヨーロッパはこのクルマのメイン・マーケットと言えるかもしれません。
さて、3代目となるこのフォーカスRSは、駆動方式が待望のAWDになりました。心臓部はフォード自慢のダウンサイジングエンジン「Ecoboost」の2.3Lターボを搭載し350馬力を発揮し、0-100km/h加速を4.7秒でこなす駿馬です。
ドリフトモードであのドライバーの走りが体感出来るかも?
さて、新型フォーカスRSのAWDシステムはちょっと変わっています。開発にはYoutubeで「Gymkhana」シリーズを投稿している”エクストリーム・ドライバー”のケン・ブロック氏が全面的に関わっています。
「フォード・パフォーマンスAWD」とダイナミック・トルク・ベンダリングAWDシステムを採用しています。特徴はトルク配分を0:100から100:0まで秒間100回の走行状況の計算でフレキシブルに変化させます。電子制御のツインプレート・クラッチをリアドライブユニットの左右両輪装着することによって、LSDのような働きをするのも特徴です。
さらに、このシステムは、ローンチコントロール機能を持ち、4つの選択式ドライブモードの中には、話題のドリフトモードも装備されます。このモードはサーキットでの使用を前提としてトルク配分を変化させてスライドを誘発しやすくなっています。ドライビングテクニックがあればこのクルマを自分の意のままに操ることが可能です。
日本導入は未定ですが、歴代フォーカスRS並行輸入において実績のある、大阪のカーショップ「YMワークス」が並行輸入の窓口を開いています。
英国仕様で乗り出し価格は600万円強(9/17現在のレート)とちょっと値は張りますがその価値はあるクルマだと思います。