「グランツーリスモ」がe-スポーツ認定!FIA×GTチャンピオンシップが本格的すぎる

「レーシングゲームもこんな域まで達したのか!」

これはFIAグランツーリスモチャンピオンシップを知った時に思ったことですが、人気レーシングゲームのグランツーリスモがとうとうFIA認定のレースにまで発展!なんと、2018年からグランツーリスモSPORTで争われるFIA認定国際チャンピオンシップが開催されるようになったのです

 

FIA-GTチャンピオンシップはレーシング・eスポーツの最高峰

近年、eスポーツ競技が注目を集め、プロゲーマーの中には億越えの年収を稼ぎだすプレイヤーまで登場しています。

そんな中でレーシングゲームのeスポーツも盛んに行われ、その世界標準ソフトになっているのがグランツーリスモ(以下「GT」)。しかも、FIA(国際自動車連盟)とGTがタッグとなって新たなモータースポーツ「FIAグランツーリスモチャンピオンシップ」(以下:FIA-GTチャンピオンシップ)が開催され、トッププレイヤーたちは年間で数か国の会場を転戦し、シリーズチャンピオンを競うような大会にまで発展しているのです。

 

FIAグランツ―リスモチャンピオンシップの概要は

参加資格は、GTスポーツのスポーツモードを通じてだれでも参加できます。

3月~9月に行われるオンラインレースの年間シリーズ「ネイションズカップ」に参戦し、年間シリーズ10ラウンド、全4ステージで計40ラウンドを参戦。ここでポイントランキングによりスタープレイヤーの認定され、さらに選抜されると、「ワールドツアー」さらには「ワールドファイナル」への出場権を獲得できます。

 

ワールドツアーではオンラインレースのポイントランキング上位のプレイヤーが世界中から集まり、2019年はパリ、ニュルブルクリンク、ニューヨーク、ザルツブルク、東京、モナコの5カ所を転戦し、ワールドファイナルはモナコで開催。

 

ワールドツアーは直接対決によって個人戦のネイションズカップとメーカー別チーム戦のマニュファクチャラーシリーズで争われ、最もポイントを獲得したプレイヤーおよびチームがシリーズタイトルを獲得します。

 

最終戦モナコではハミルトン選手が登場

2019シリーズ・ワールドファイナルが開催されたモナコには19の国・地域から56名のトッププレイヤーが集結しネイションズカップとマニュファクチャラーシリーズの2019シーズン・チャンピオンが決定されました。

 

会場にはVIPゲストにルイス・ハミルトン選手が登場し、GTの生みの親である山内一典氏との対談イベントが開催。さらにマツダから「MAZDA RX-VISION GT3 CONCEPT」のイメージスケッチと「ランボ V12 ビジョン グランツーリスモ」が世界初公開され、今後GTスポーツに登場することが発表されました。

GTで登場したコンセプトカーが実車されることもあるため、自動車業界にとって目の離せないイベントです。

 

そして、レースの結果2019年シーズンのネイションズカップ・チャンピオンはドイツ代表のミカエル・ヒザル選手が獲得。マニュファクチャラーシリーズ・チャンピオンは、山中智瑛選手/ライアン・デルッシュ選手/イゴール・フラガ選手で構成されたトヨタチームが獲得しました。

 

日本代表の宮園拓真選手はネイションズカップでシリーズ3位を獲得し、マニュファクチャラーズチャンピオンチームの一員だった山中智瑛選手と共に来年の活躍が期待できるプレイヤーです。

 

リアルレースのプロドライバー登場もありえる

FIAは世界125カ国、213の自動車団体が加盟し120年にわたり世界のモータースポーツを統括してきた国際機関であり、そんな由緒正しい団体がバーチャルのレースをモータースポーツとして認めたことは、これまでモータースポーツにおいて歴史的なことです。

 

GTがこれほどまでに成長したのも凄いが、GTアカデミーから22人のプロドライバーを輩出しているため、FIA-GTチャンピオンシップからリアルレースのプロドライバーが登場するときもいずれ訪れるでしょう。逆に、リアルレースのプロドライバーがFIA-GTチャンピオンシップに転向して登場するかもしれません。

このように、ゲームとリアルレースの垣根がなくなりつつあり、FIA-GTチャンピオンシップに出場するプレイヤーたちは「プロドライバー」とも呼べるでしょう。

池田勇生

池田勇生

バイク・クルマ・モータースポーツをさまざまな視点で執筆活動をしているフリーライター。特に80~90年代の旧車や2ストロークバイクが得意です。