今月、イギリスのマクラーレンが、今は亡き伝説のF1ドライバー、”アイルトン・セナ”の名を冠する究極のロードカーを発表しました。
世界限定500台、販売価格1億円と極めて高価ながら、公式発表前に完売してしまった、という驚異のスーパーカー、McLaren「Senna」をご紹介しましょう。
「McLaren Senna」は公道走行も可能!
マクラーレンのDNAを象徴する究極のマシン、それが「McLaren Senna」。マクラーレン史上初となる、サーキット走行を最も重視したロードカーで、マクラーレン史上最速のラップ記録を作るマシンとなることが期待されています。
目指したのは、”公道仕様にも関わらず、公道に合わせて妥協されていないマシン“。サーキットで究極のドライビング体験を実現することを追求しています。
この「McLaren Senna」は、スーパーカーの常識を覆したと言われる1993年に発売された伝説の名車「McLaren F1」のスピリットを継承する「McLaren P1™」と共に発表されました。”究極のマシン”のための製品ラインである”アルティメット・シリーズ”の一員として追加されたニューモデルという位置づけです。
意味ないですが、せっかくですので「McLaren F1」の写真も載せておきます!
さて、「McLaren Senna」に戻ります。ベースとされた「McLaren P1™」自体は、公道とサーキットの両方で最高のドライビング体験を実現するドライバーのためのマシンを目指して作られていますが……
「McLaren Senna」は、「McLaren P1™」よりもレースで本領を発揮するマシンを目指して設計、開発されています。そのため日常生活での乗りやすさを妥協し、代わりにドライバーとマシン間の確かなつながりを提供することを重視しました。
フロントには時代の先駆けとなるデザインを、リアには前例のないダウンフォースを生み出すアクティブエアロダイナミクスを採用。フロントとリアのアクティブエアロダイナミクスは、油圧サスペンションであるレースアクティブ・シャシー・コントロールII(RCC II)と極めて強堅なモノケージIIIモノコックと連携し、サーキットでドライバーを魅了する衝撃的な体験を実現します。
カーボンファイバー製シャーシとカーボンファイバー製ボディパネルによる超軽量構造により、「McLaren F1」以来最軽量に仕上がっています。
4.0LツインターボチャージャーV8エンジンを搭載。これは現時点でマクラーレン史上最もパワフルなロードカー向けエンジンです。最高出力は800PS(789bhp)、最大トルクは800Nm(590lb ft)。この組み合わせにより、1トンあたり688PSという圧倒的なパワーウェイトレシオの実現に成功しました。
限定500台で1億円だが公式発表前に完売!
究極のロードゴーイングレーサーとして企図された「McLaren Senna」は、マクラーレンプロダクションセンターにて、1台1台、すべて手作業で組み立てられます。
生産台数は限定500台、お値段なんと約1億円。しかもチャリティオークション用に残された最後の1台は2億円で落札されたため、公式発表前に全車が成約済になったそうです。
公式発表前に完売って、どうやって申し込むのかなぁ、なんて考えているような人には、購入する権利すら与えられない特別なモデルなんですね……
一度で良いから眺めてみたい筆者です。