ピックアップトラックといえば、アメ車を筆頭に国産ではトヨタ・ハイラックス、タンドラなど国産も人気です。そんな中、メルセデスベンツもXクラスというピックアップトラックを昨年発表。
さらに、ピックアップトラックのカスタムカーも人気で、ポーランドのカレックスデザインが作ったXクラスのカスタムマシンがメルセデスベンツを感じさせないほど激しくタフでマッスルだと話題になっています。
これは激しすぎ!ベンツと思わせないタフすぎるピックアップトラックカスタム
メルセデスベンツといえば、伝統があり高級感を重視する憧れのラグジュアリー自動車ブランド。スマートなイメージが先行し軍用車をルーツにもつGクラスでさえも、都会的でスマートなラグジュアリーSUVに思えます。
しかし、そんなメルセデスベンツのイメージから逸脱したカスタムカーが話題に!
それが、カレックスデザインがカスタマイズした「Xクラス・EXY・エクストレーム(X class Exy Extreme)」です。
メルセデス・ベンツ・Xクラスとは

メルセデスベンツXクラス
メルセデス・ベンツXクラスは、2018年に発表されたピックアップトラックで、スペイン、アルゼンチンで生産され欧州、南米、オセアニアで販売されています。
ルノー・日産グループと共同で開発し、日産ナバラとルノー・アラスカンとはエンジンやフレームを共有した姉妹車です。
エンジンは2.3リッター直4ガソリンターボと2.3リッター直4ディーゼルターボ、3.0リッターV6ディーゼルターボの3つ、トランスミッションは6速MTと7速AT、駆動方式はAWDとFRが設定されています。
これだけでも、ピックアップトラックだとメルセデスベンツのイメージには沿わず、アメリカメーカーや日本メーカーが支配するセグメントです。
メルセデスベンツにとってセールスが難しいところですが、それでも強力なブランド力を武器に、あえて高級路線をピックアップトラックにも持ち込んできました。
Xクラスわずか1年で生産終了

日産ナバラ
Xクラスはメルセデス・ベンツ初のピックアップトラックとして注目されていましたが、販売不振からたった1年で生産終了することが発表されました。
2018年度の販売数は販売国合算で1万7,000台に届かず、日産・ルノーとの共同開発で価格は600万円からとメルセデスベンツにしては比較的リーズナブルな価格設定でしたが、それが市場ニーズとマッチせず、メルセデスベンツにもユーザーから不満の意見が押し寄せた思われます。
カレックスデザイン製Xクラス・EXYエクストリームは過激すぎる
カレックスデザイン(Carlex Design)はポーランドに拠点をおく、自動車カスタムパーツメーカーです。
エンジン内部ではなく、外装や内装のカスタムパーツを手がけており、メルセデスベンツやフェラーリといった高級車や、ヤマハ・V-MAXといった二輪車のパーツも開発しています。
ここで紹介するカレックスデザイン製「Xクラス・EXY・エクストレーム(X-Class・EXY Extreme)」は、メルセデスベンツXクラスにさらなるオフロード走破性をアップさせ、まるで今からでもダカールラリーやバハ1000といった長距離ラリーレースに出場しそうなマッスル系カスタマイズです。
エアロパーツだけでなく車高アップと十分なストロークを持ち合わせたサスペンション、ホイール、ブロックタイヤ、さらには内装バーツ諸々もすべて売り出されています。
荷台に自転車が固定できるキャリアは、自転車を斜めだけでなく、ルーフ部分と同じ高さで水平にリフトアップでき、キャリアの稼働はすべて電動です。
キャリアを水平にすることで、荷室の積載容量を十分確保でき、ピックアップトラック本来の機能を犠牲にせず更なるアクティビティに対応させています。
内装も専用開発のレザーシートやステアリングホイール、フロアマットが用意され、高級感を演出しつつ、オフロードらしいヤンチャなイメージも感じされる仕様です。
国産ピックアップトラックもカレックスデザインのカスタムベースに最適
カレックスデザインは、Xクラスのカスタマイズパーツを、EXY・エクストレーム以外に7つのカスタムキットをランナップし、都会的な「EXY・アーバン」から高級クルーザーを思わせるラグジュアリー仕様の「EXY・ヨッテイング」までさまざま。
しかし、Xクラスが販売終了となれば、カレックス製Xクラス用カスタムキットを楽しめるユーザーが限られてしまうのが残念です。
それでも、Xクラスの姉妹車・日産ナバラやトヨタ・ハイラックス、三菱・L200といった国産ピックアップトラックにもカスタムボディキットを販売しています。
カレックスデザインはピックアップトラックカスタムを牽引していくメーカーとして、ピックアップトラックフリークを楽しませてくれるでしょう。