今回の東京モーターショーでは、全方位的に攻める王者トヨタを除いては、国内各社は自社の強み、”らしさ”を強調した展示をしているように思います。
事前情報では、スバルはスポーツセダンのコンセプトカーを出展すると発表していましたが……
「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」は未来のスポーツセダン!
「SUBARU VIZIV」シリーズは、スバルが提供する”安心で愉しいクルマづくりの将来ビジョン”を具現化したコンセプトシリーズ。今回発表した同シリーズ初のセダンの「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」は、スバルらしい優れた走行性能を象徴する歴代車種や、50年以上に渡り進化を追求してきた水平対向エンジンを核としたシンメトリカルAWDがイメージソース。
将来に渡って引き続きスバルが追求していく「走る愉しさ」をスポーツセダンとして表現しています。
また、今後の自動運転技術普及期を見据え、進化型アイサイトと各種デバイスを組み合わせた高度運転支援技術をスポーツセダンに搭載することで、スバルらしい安心で愉しいドライビングの世界観を提示しています。
ご覧いただければ分かるかと思いますが、本車両は「レガシィ」や「インプレッサ」、「WRX」といった、歴代スバルの名車を意識したエクステリアです。
低重心で前進感のある硬質なボディと躍動感をもって張り出すフェンダーの造形、バンパー・フェンダー・ルーフ等のボディ各所に採用したカーボンパーツ、リヤバンパーから大胆に覗くエキゾーストパイプ等により、走りのパフォーマンスを強調しています。
一体感を持って立体的に構築したフロントグリルとホークアイヘッドランプにより、スバル伝統の水平対向エンジンを表現。合わせて、ボディ4隅に配した力強いフェンダーはシンメトリカルAWDの信頼感を訴求します。
スバルのアイデンティティーの一部であるパワートレーンを、従来のスバル・コンセプトカー&量産車と一貫性をもったデザインとして具現化しています。
さらに本車両の特徴として、高度運転支援技術の搭載があげられます。
同社が2020年頃の実現を見込む高度運転支援技術を、水平対向エンジンやシンメトリカルAWDがもたらすハイパフォーマンスと融合。”安心で愉しいスポーツセダン”像を表現しているのです。性能を一層向上させた次世代アイサイト、レーダー、高精度GPS・地図等の採用により、究極の安全として「自動車事故ゼロ」の実現を追求します。
今この時代に、あえてスポーツセダンを展示する心意気は立派ですし、往年のスバル車を彷彿とさせるエクステリアは素敵です。が、そこに高度安全技術が投入されている以外は、前年ながら驚きに欠けたように感じるのは筆者だけではないでしょう。
ちなみに、ボディサイズは、全長×全幅×全高=4,630×1,950×1,430mm、ホイールベース=2,730mmです。
「XV FUN ADVENTURE CONCEPT」が面白い!
さて、充分に素敵ながらも想像の範囲内だった「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」から打って変わって、アウトドアの秋に相応しいコンセプトカーをご紹介しましょう。それが「XV FUN ADVENTURE CONCEPT」です!
ベースとされたのは、先進的なスタイリングと本格SUVとしての機能性を両立する人気車「XV」。その世界観を、より一層強調するデザインコンセプトカーとして発表されました。
スポーティーで都会的なスタイリングはそのままに、専用オフロードタイヤと、ホイールアーチの力強いデザインのクラッディング、大自然の中でも力強く輝くボディカラーを採用することで、アウトドアアクティビティも思い切り愉しめるデザインに仕上げています。
このギア感はトヨタ「Tj Cruiser」より遥かに上と断言できましょう!
そのギア感、遊び心はインテリアでも炸裂しています。
ラギッド感を高めるデニム調ファブリックシートを採用。シートのギザギザ模様は、タイヤ痕をモチーフとした「XV」に相応しい遊び心溢れる演出です。
左右ドア内側のファブリックには小さな「XV」の姿が!
ということで、この「XV FUN ADVENTURE CONCEPT」は、スバルの言葉を借りますと……
冒険心を忘れず、自分らしく輝く人生を。乗る人すべてのアクティブライフを応援する特別な一台
なのでした。
スバル・ブースは盛り沢山なのだ!
いかがでしたでしょうか?ここでは2台のコンセプトカーをご紹介しましたが、実は「SUBARU BRZ STI Sport」や「S208」といったスポーツモデルも展示されています。
ご興味を持たれた方は是非、スバル・ブースに足を運んでくださいね!
SUBARU