1950年代以降、アメリカ軍へミリタリークローズを納入し続け、4000万着にのぼる生産実績を誇る本格ミリタリーブランド。そんな「ALPHA INDUSTRIES（アルファインダストリーズ）」が日本のストリートブランドの先駆けである「A BATHING APE（アベイシングエイプ）」とコラボしました。２大ブランドによる贅沢なコレクションは必見です！

今回は各ブランドの紹介と、10月17日に発売された最新のコラボアイテムをご紹介します。

MA-１を生んだ「ALPHA INDUSTRIES」

ALPHA INDUSTRIESを語る上で「MA-１フライトジャケット」は欠かせません。現在ではファッションアイテムとして定番のアイテムですが、第二次世界大戦中に、それまでの長大なプロペラ機に代わるより高速なジェット機が開発されたことにともなって生まれました。

それまでのフライトジャケットにはレザーが用いられていましたが、高高度の低温域を飛行するジェット機のコンパクトな機体では不便に。より軽く、より動きやすく、防寒性に富むジャケットとして開発されたのが、MA-１だったのです。

ナイロン素材に中綿が入り、保温性バツグン。さらにライナーは飛行機の墜落時でも救助隊から発見してもらいやすいよう、「レスキューオレンジ」と呼ばれる蛍光のオレンジ色が施されています。このALPHA INDUSTRIESの代名詞である「MA-1フライトジャケット」は、今回のコラボにもちろん登場！

裏原ブームの火付け役「A BATHING APE」

1993年、当時の”裏原”ブームの震源地である東京・裏原宿にてブランド設立以来、ストリートファッションのシンボルであり続け、約30年にわたってシーンを牽引してきました。 「BAPE（ベイプ）」の愛称でも知られる同ブランドは、クリエイターのNIGO氏が創設者です。現在は香港の大手アパレル企業が運営し、名立たるインターナショナルブランド、著名アーティストとのコラボレーションも数多く成功させ、ファッションやアパレルといったカテゴリーにとらわれない、ジャンルレスでフレキシブルな活動を行っています。

ブランドの創設当初からデザインの特徴とされたていた迷彩柄や、猿の顔をデザインしたロゴ「エイプヘッド」、そしてルーズなシルエットのストリートスタイルは今回のコラボでも引き継がれています。

２つのブランドのアイコンを活かしたコレクション

「ミリタリーへの美学」をテーマに掲げた今回のコラボ。BAPEのストリートスタイルにALPHAの本格派ミリタリーテイストが融合したアイテムが目白押しです。

BAPEの代名詞である「エイプヘッド」のロゴや、「WGM（World Gone Mad）」のロゴがALPHAの本格的ミリタリーのディティールに融合。アウトドアクローズに着想を得た米軍の重ね着システム「ECWCS (Extended Cold Weather Clothing System)」にインスパイアされたジャケットには、３つのレイヤードシェル機能が搭載されており、高い防寒、防水、快適性を実現しています。

定番の「MA-１フライトジャケット」は、リバーシブルで着用が可能となっており、ライナーの色は「レスキューオレンジ」ではなく、BAPEらしい「GRADATION CAMO」と呼ばれるカモフラージュ柄に。

流行のファッションアイテムとして取り上げられることの多い、「インナーダウン」もコレクションに登場。こちらもリバーシブルになっており、ALPHAスタイルのカーキグリーン×BAPEスタイルのカモフラージュ柄の組み合わせ。各面にはベイプヘッドやALPHAのロゴが施されておりその日の気分で両面楽しめる贅沢な仕様です。

その他にもミリタリークローズとしては欠かせない、両サイドに大きなポケットのついた「６ポケットパンツ」やストリートスタイルの定番、プルオーバーパーカーやカットソーなどの計９つのオリジナルなアイテムが揃い、本コレクションを象徴するカーキグリーンやブラウン、ブラックのミリタリーらしいダークトーンのカラーリングで仕上げられています。

贅沢なコラボアイテムをその手に

アメリカ軍への圧倒的納入実績を誇り、代名詞である”MA-1フライトジャケット”で有名な本格派ミリタリーブランドALPHA INDUSTRIES。そして、90年代に裏原で一大ブームを巻き起こし、今もなおストリートシーンを牽引するA BATHING APE。

ミリタリーとストリートの２大ブランドの最新コラボは、それぞれの特長を活かした贅沢なコレクションとなっています。みなさんもぜひチェックしてみてください！