つい最近取り上げた、SamsungとYAMAHAヨーロッパによって提案されたバイクのウィンドシールド用HUDを覚えていますでしょうか。どうやらSamsungはそれだけでなく、旧来のミラーに代わる新時代のデバイスを今後のバイクに取り込もうと画策しているようです。
スマホをバイク用ミラーに!?
電動バイクの販売をメインとしているEnergica社とおなじみのSamsung社は、「Smart Ride」プロジェクトという新企画を抱えているようです。
EnergicaのEsseEsse9をベースに、A8ギャラクシーを二機メーターの両脇に装着させ、片方の画面にカメラでとらえた後方の映像を映し出してミラーとして利用し、もう片方で前方向のドラレコや多機能スクリーンとして利用するようです。確かベンツやレクサスも似たようなことをしていたような……
一見、問題解決用の提案にみえるが…?
バイクのミラーは死角が多かったり、車とのすれ違いによる破損が多発したりと問題を抱えているわりに、昔から変わらないデザインなのでここに物申すというようなテクノロジーだとは思いますが、実は意外な副産物もあったようです。
3D検証CADで世界的に有名なエクサ・ジャパン株式会社の調査によると、アメリカ全土のあらゆる車両のミラーを排して、こちらのカメラ&モニターミラーにすることで空力が改善され、年間およそ548,100キロリットルものガソリン消費を削減できるそうです。
今回のオチ
それにしても皮肉なのが、この新企画に伴い開発されるバイクの名前は「Bolid-E」というらしいですが、これは盛んに燃える火球のことを指す「bolide」からきています。
炎上事件のあったギャラクシーを積んだバイクが「火球のごとく」とかハイセンスすぎる自虐ネタですね。
次々と車の形が変わっていく今世紀ですが、まだまだ序幕なのかもしれません。これからも海外の様々なガジェットニュースをお届けしてまいりますので、皆さまStay tuned!