ヤマハが先日スクランブラー「SCR950 ABS」の日本発売を発表しましたが……
そのベースとされたクルーザー・モデル「BOLT ABS」と、その上級バージョン「BOLT Rスペック ABS」の2017年モデルを発表しました!
BOLT ABS / BOLT Rスペック ABS 2017年モデル

「BOLT ABS」ブラック
「BOLT」は、“Ultimate Purely Bobber”をデザインコンセプトに、外装をシンプルに仕上げるカスタムトレンドのひとつである“ボバースタイル”を再現したモデル。
2017年「BOLT ABS」「BOLT Rスペック ABS」共通の特徴は……
- カラーリングの変更
- 溶接後の処理が目立たないフランジレス燃料タンク(容量1L増加の13L)の採用
の2点のみ。ありゃりゃ、基本的には単なるカラー変更のみですね……
そのカラーリングですが、「BOLT ABS」は、ブラックの基本色にシンプルなグラフィックを配しながら、スポークホイールを新採用してカスタムのベースモデルとなるイメージを強調しています。

「BOLT Rスペック ABS」レッド
一方、リザーバータンク付きリアサスペンション、バックスキン調シートなどを装備する上級モデル「BOLT Rスペック ABS」では、クルーザーらしい前に突き進むイメージを思わせる水平基調のグラフィックを採用したレッドと……

「BOLT Rスペック ABS」グレー
大胆なループ形状のグラフィックを採用したグレーの2色を設定しています。
これだけでは面白くないので、ついでに「BOLT ABS」「BOLT Rスペック ABS」を復習しておきましょう!
BOLT ABS / BOLT Rスペック ABSの特徴
簡潔なボバーデザイン
デザインコンセプトは「Ultimate Purely Bobber」。ボバースタイルの走りを追求し、無駄を取り除くこと。シンプルを徹底して追求、走りのための装備を必要最低限に絞り込んだ車体とし、エンジンの塊感の強調につながるデザインを実現しています。
Vツインエンジンの鼓動
軽快な走りを支え演出するのは空冷60度Vツインエンジン。専用FIセッティングにより、アーバン・ファン・ライディングにおける中低速での軽快な加速性を実現しています。エアクリーナーは、優れた吸気効率とエンジンの塊感をより体感させ、またフィット感ある乗車性にも貢献する形状としています。
さらに、フロント側にまわり込んだ後気筒エキゾーストパイプとショートサイレンサーが特色の、右出しの2-1エキゾーストパイプを装着。市街地での快適で軽快なドライバビリティを支えるとともに、ボディの塊感と疾走感を表現しています。
鼓動を感じて軽快に走りを楽しめる車体
オーセンティックなデザインの、スリムなティアドロップ型の燃料タンクを採用。2017年モデルでは、その容姿を美しく表現するため、新たに溶接跡の突起がないフランジレスタイプとしています。容量も前モデルから1L増加の13Lを確保し、実用性もアップ!
(適した写真がないのが残念ですが……)本モデルではエンジンの発する振動を鼓動と捉え、あえてエンジンをリジット懸架。エンジンを車体強度メンバーとして活用したダブルクレードルフレームは、心地良いパルス感をライダーに伝えます。
フロントサスペンションは、インナーチューブ径41mmの正立式、リアは伝統的な2本サスペンションと、オーソドックスな構成。「BOLT RスペックABS」のキャストホイールは、強靭さを醸し出すデザイン。「BOLT ABS」は新たにスポークホイールを採用しています。
ブレーキは、前後ともに298mmのウェーブディスクを装着。フロントはフローティングマウントタイプとしています。
2017年モデルの発売日と価格は?
美しいフランジレスタンクを採用した「BOLT ABS」「BOLT Rスペック ABS」2017年モデル。その発売日は、5月25日とされています。
そして車両本体価格(消費税込み)は……「BOLT ABS」が96万1,200円、「BOLT Rスペック ABS」が100万6,560円です。
BOLT ABS / BOLT Rスペック ABSのスペック
- 全長×全幅×全高:2,290×830×1,120mm
- ホイールベース:1,570mm
- シート高:690mm
- 車両重量:252kg
- エンジン種類 / 弁方式:空冷4ストロークV型2気筒 / SOHC4バルブ
- 総排気量:941cc
- 内径×行程:85.0×83.0mm
- 圧縮比:9.0
- 最高出力:40kW(54PS)/ 5,500rpm
- 最大トルク:80N・m(8.2kgf・m)/ 3,000rpm