ハードにオフロードバイクを使えば使うほど、林道での走行やオフロード競技に参加して転倒や転落などでど傷つきがちです。それゆえ中古車市場に流れていくる車体はボロボロなことも間々あります。
バイク系ユーチューバーのCameron Niemelaは$400(約4万円)で仕入れたホンダ CR250もそんなオンボロバイクのひとつ。徹底的なリビルドを行い、純正らしさとアフターマーケットらしさが際立つものへとモディファイに成功しました。
市販車とアフターマーケットのデザインの絶妙な折衷
レストア前のベース車の状態、レストアのプロセスならびに完成車の様子はCameron Niemela氏のYouTubeページに公開されているこちらの動画で観ることができます。
この通りとにかくボロいです。逆に言えば、それだけ乗られていたということを証明しているとも言えます。
外観だけを観て比較しても分かる通り、色具合からメッキパーツにいたるまで、やつれた感じからシャキッとした感じへと変貌、これこそリビルトです。これだけ綺麗になっていると、汚し甲斐があります(オフローダーの性)。
ひとつひとつのパーツを丁寧に加工・塗装している工程を観ているだけであっという間に17分の動画は終わってしまいます。それだけでなく、製作に使用している空間の行き届いた整理・整頓・清掃や白色で爽やかなイメージはワークスチームのファクトリーを彷彿とさせる点も印象的です。
観ていて楽しい作業工程
なんちゃってレストアをしているショップもあるご時世の中、このレストアは本格的です。
まずは一度バラします。外装をあらかた外し、
もちろんフロントフォークもフレームから外します。しかし綺麗な作業環境です。
パワートレインも分解。どんどんバラします、観ているだけだと爽快感があります。
フレームから細かいパーツまで、サンドブラスターなどの多様な道具・機器を駆使して洗浄・加工します。
組み上げていくパーツをまとめて並べた様子です。このように並べてみてみると、自動車ほど大きなパーツがないので自分でも挑戦できそうだと思わせる点や、自動車と比較した時の弄りやすさは、バイクの魅力の1つであると常々感じさせられます。
エンジンカバーガスケットのようなガスケット類ももちろん新品です。
レストアに使用されたパーツリストをネットで公開中
Cameron Niemela氏は今回のレストアでCR250に装備したパーツのリストを公開しています。こちらのページでパーツリストの閲覧が可能です。
また、レストアで使用した工具について別ページにまとめられています。
純正パーツや社外品パーツを上手く使い分けていて興味深く、その中でも筆者が注目したパーツはカーボン製のパーツです。
CMT製のカーボンパーツが5つ採用されています。ガスタンク、フロントフォークガード、マスターシリンダーガード、キャリパーガード、そしてローターガードの5つです。
カーボンパターンの美しさたるや。カーボンパーツが装着されたことでヴィジュアル面でのグレードアップが魅力的です。ボルトオンなことも、おすすめする理由に1つになります。
バイクのトラブルを防ぐためにも重要なパーツですし、交換予定のある方は真似してカーボン製のものに変更してみてもいいかもしれません。
まとめ
Cameron Niemela氏がリビルトしたCR250は純正デザインを残しながらカスタムバイクとしてのオリジナリティがたっぷりと注ぎ込まれた1台になっています。
整備の際にほんの少しだけ手間を増やして塗装してみたり、外装パーツを変更するなどして、自身のバイクのモディファイやリビルドに挑戦してみては。