バイクが世の中に出てきてから、人々は通勤や趣味によってバイクを用いています。快適性を求めるのならば、バイクよりも四輪の自動車の方が圧倒的に快適に移動をすることができます。転倒する心配もありませんし、雨や風の影響をあまり受けることはありません。
しかし、人はバイクに乗ります。それは、バイクでしか味わえない魅力があるからに他なりません。バイクだからこそできることが、バイクの魅力となって人々を魅了していきます。
では、バイクにはどんなことができるのでしょうか?
バイクだからこそできること
バイクの特徴としてあげられるのが、タイヤが2つということです! 当たり前のことと思われるでしょうが、タイヤが2つであることでどんなことが起こりえるでしょうか。
タイヤによって重たい車重や人間の体重を支えています。支点が3つや4つあれば倒れることはありませんが、支点が2つであれば簡単に倒れてしまいます。
倒れてしまうからこそ、できることがあります。バイクでコーナーを曲がるときにハンドルを切って曲がろうとすると、その舵角分しか曲がることができません。それでは四輪と同じです。そこで、ハンドルを切ることに加えて傾けることをすることによって、さらに曲がることができます。
傾けることによって転倒してしまうのではないか、そう思っている方もいるかもしれませんが、傾きに対して反発する力があります。それが遠心力です。
遠心力と傾き量のバランスが取れていれば、転倒することはありません。綱引きをやる時に、同じ力で引き合うとどちらも動きませんよね?その関係性と同じとなります。
自転車では感じることのできない速度域で、四輪車ではできない旋回性能これこそがバイクにしかできないことでしょう!
バイクは世間の風当たりが冷たい
バイクに乗ろうと思って、親や友達に相談すると必ずと言っていいほどに言われる言葉が「危ないからやめた方がいい」という言葉です。
確かにバイクは生身で乗りますし、速度も出てます。危ないという言葉は、的を得ているでしょう。
車よりも騒音になりやすく、排気ガスで汚れてしまいますし、メンテナンスも手がかかります。夏は暑く、冬は寒くて、雨が降ればすぐに濡れてしまいます。デメリットをあげれば、何個でも出てくるでしょう。
それでもバイクに乗りたいと願う人がいるのは何故なのか?バイクに乗らなければわからないことが、確かにあります。理屈で説明できることではないでしょう。
バイクに乗ってわかること
何事も経験しなくてはわからないことがあります。口で言われて、見ているだけでなんでもできるなら経験なんて必要ありません。
車に乗ったことのない人は、車は危ないと言います。料理をしたことのない人は、包丁が危ないと言います。
人は、自分が経験したことのないことについては想像力が足りません。さらに、経験した後の達成感ややりがいも想像することができません。
バイクに乗ることによって、ただただ「気持ちいい」と感じることが全てのデメリットを上回ってしまいます。その感情こそが、バイクに乗ってわかることです。
バイクに乗るのは悪ではない!
バイクに乗ることによって、コミュニティが広がり、積極的に外に出るようになった人もいるように、危ないからといって悪い物ではありません。
昨今ではSNSの普及に伴い、バイクに乗る人と容易に繋がることができるようになってきています。県内や県外の友人、全国の友人と共になってツーリングをすることは、バイクの醍醐味ではないでしょうか。
1つの趣味を通じて、様々な繋がりが出来上がるのは何もバイクだけの話ではありません。好きなことを通じて、語り、交流することは決して無駄にもなりませんし、今後の人生の糧にさえできる尊いことになるでしょう。
バイクだからこそ、数人の仲間同士で一緒に目的地に向かって走ることが楽しいと思えます。四輪車で旅行に行くのであれば、誰かが運転をして、ただ車内の時間を共有しているだけになります。
バイクというツールを使うことによって、同じ行程を共に走る一体感は何にも代えられません。
それぞれのツールで、できることや起こることは違いますが、バイクだからこそできる走りやバイクだからこそ起こる仲間との一体感のあるツーリングを是非体験してみてください!