これぞ全地形対応車。立ち乗りバギー「EZ Raider」はアウトドアへの好奇心をくすぐりまくり

舗装路はもちろんのこと、泥地や砂浜、雪道まであらゆる地形をものともしない走破性を誇る「バギー」。”冒険”を求める男たちにとっては、気になるモビリティの一つです。シートに座り、ハンドルを操るだけでも開放感があって楽しいですが、もっと体全体を使って乗れたらさらにエキサイティングだと思いませんか?

そんな発想を形にした電動モビリティがイスラエルから登場しています。

 

ちっちゃいボディに無限大の遊びを込めた「EZ Raider」

EZ Raider

「EZ Raider」は、キックスケーターとバギーを合体させたような新感覚マシンです。さしずめ「立ち乗りバギー」といったところでしょうか。ボードといっても過言ではない細身のボディに、ゴツいタイヤが4本ついているだけと、見た目はとてもすっきりしていますが、その秘めたる能力は侮れません。

 

まず、走りの要となるモーターは一機あたり定格出力1200Wのホイールインタイプです。原付区分にあたるヤマハの電動バイク「e-Vino」のモーターが580Wだということを考えると約2倍。2WDモデルならさらに倍、4WDならそのまた倍と、最大で「e-Vino」8台分ものパワーを発揮するというワケです。これはとんでもなく出足が速そう。

 

EZ Raider

しかも防塵性に加えて、きちんと防水性も確保されているから山や浜辺はもちろんのこと、ちょっとした浅瀬だって問題なし。

さらにそれぞれのホイールが独立して動くから、斜面だってラ〜クラク。45度近い階段だってこのとおり。立ち乗りだからこそ、自然と踏ん張って走る体勢を取りやすくなっているのもポイントです。

 

EZ Raider

ちなみにイスラエルやアメリカ、EUなどでは速度規制はあるものの公道走行可能で、生活の足として使っている方もいるとか。しかーし、日本では対応する規格がないので、ナンバーを取得できません……。軽く近所を流しているだけでも楽しそうなのに、使える場所が限定されちゃうなんてもったいない!

 

EZ Raider

そんな日本の事情を知ってか知らずか、こんな風に折りたためる機能もアリ。クルマさえあればどこにでも持ち込めますし、山遊びが好きな方には最高の相棒となってくれることでしょう。

 

豊富なラインアップとオプション

EZ Raider

ちなみにモデルは3グレード展開です。エントリーモデルの「EZ Raider LW」は2WDで1回の充電で約50km走行可能と必要十分なパッケージ。重さ95kgと最軽量なこともあり、スポーティな走りが楽しめます。

 

EZ Raider
外付けのバッテリーを接続可能とすることで、より航続距離を伸ばしたのが「EZ Raider HD2」。予備さえ用意しておけば電欠してもすぐさま交換して走りに行けるのはうれしいところです。

 

EZ Raider
そしてフラッグシップとなるのが、4WDモデルの「EZ Raider HD4」です。1回の充電で最長85kmの走行が可能なだけでなく、最高速度は70km/hを発揮。もはや自分が疲れるのが先か、電欠が先かというレベルで遊び倒せますね。

 

EZ Raider

さらにユーティリティーを広げてくれるのが、オプションの専用カート。標準タイプとモーター内蔵の電動タイプの2種類があり、前者なら150kg、後者ならなんと250kgもの荷物を運搬可能になっています。長さ168cm、幅74cmと大きさもかなりのものなので、キャンプ道具一式を運べるだけでなく、うまくクッションになるものを下に敷いておけば、そのまま寝袋をひいて寝られちゃうほど。ちょうどいい覆いさえ用意できればカートを中心にキャンプ泊もできそうです。

 

ハードな運用まで考えられたEZ Raiderですが、実際に世界では幅広い運用がされています。警察や消防での警備やレスキュー活動、軍での物資輸送用など、その活躍の場は枚挙にいとまがありません。日本でも災害時の救助や資材の運搬に有用だとして、消防庁が2019年から導入を検討していたりするほどなんですよ。

もちろん観光地やビーチ、山岳地でのフィールドトリップ用といったレジャーへの活用だって盛んです。普通に趣味的に乗っても楽しそうですし、民間への普及が待たれる一台です。はやくこいつと冒険に出たい!

石川 順一

石川 順一

理学の博士号をとったものの、趣味が高じてライター稼業に流れてきた変人。やっぱりクルマとバイクにはロマンがあるよね。