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これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

今までフォーライドで扱ってきたカスタムショップやビルダーは皆、「実際にカスタムを作ってなんぼ」の実力主義&アウトプット志向な方々でしたが、スイスに拠点を構えるGANNET DESIGNは全く別の道を選び、そしてデザインという点においてカスタムバイク業界の頂点に君臨しています。

 

一体、GANNET DESIGNとは何者なのか?どんなカスタムがあるのか?今日は彼らのデザインしたカスタムの中でも「実際に製作までこぎつけたカスタム」を重点的にピックアップしていきます。

 

GANNET DESIGNとは?

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GANNET DESIGNは先述の通り、スイスのハイミスバッハに拠点を構える、自動車・バイクのコンセプトデザインや生産を担うコンサルティング会社

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

モーター系だけでなくヘルメットやインテリア、自転車や時計のデザインなども幅広く手掛けるGANNET DESIGN。先進的でありながらも男のロマンをこれでもかというほど詰め込んだデザインは、一目惚れしてしまうこと間違いありません。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

代表取締役のウルファート・ヤンセン氏は米国カルフォルニア州のArt Center Collage of Designで工業デザインの学士号を取得したプロフェッショナルで、ルノーの自動車デザイナーの主要メンバーとしてコンセプトモデルやプリプロダクションなどに携わっていました。

 

代表的な作品「CB1000Radical」

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まずご紹介するのは、GANNET DESIGNの代表的なカスタムバイク「HONDA CB1000R-adical」です。英語に聡い方はCB1000RとRadical(意:過激な、急進的な)をかけているのがわかることでしょう。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

7層にもかけて塗り重ねられたモノトーンなデジタル迷彩と、イエローの差し色がモダンミリタリーな雰囲気を演出するストリートファイターです。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

大幅に元モデルを弄ったわけではありませんが、サブフレームを取り除き、ほんのり前傾姿勢になっています。さらにハンドルをセパレートハンドルに変更し、サイドカウルも追加することでレーサーチックに仕上げています。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

デザイン設計はウルファート・ヤンセン氏によるものですが、実際の組み上げ製作は元MotoGPレーシングメカニックのステファン・ファーラー氏が率いるFuhrer Motoが担当しました。カスタムバイクの製作自体はコラボ先のビルダーであるケースが多いです。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

撮影の際にはなんと装甲兵員輸送車から出てくるようなカットもありました!60mmほど前進し、若干低めにマウントされたヘッドライトが元のCB1000Rの面影を払拭しています。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

KNエアフィルターとAkrapovic製マフラーで吸気・排気ともにアップグレードされています。こちらのカスタムバイクは2019年のチューリッヒで開かれるスイスモトショーで展示されました。

 

YAMAHA XV 950 Bolt with Numbnut and TW Steel

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こちらはGANNET DESIGNがオランダの時計メーカーTWスティールとコラボデザイン設計し、オランダのビルダーNumbnut Motorcyclesが製作したYAMAHA XV 950 Boltです。

あのボルトがここまでフラットなカフェレーサーになるなんて、一体だれが想像できたでしょうか。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

ホイールはTWスティールのコンセプトからインスパイアされたディスクホイールです。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

本来速度計が鎮座するであろう場所にはTWスティールの時計が埋め込まれています。レトロなデザインがカフェレーサーの世界観とマッチしていますね!

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

足回りは軽量化とブレーキ性を改善するために、DYMAG製のカーボンホイールを採用し、ブレーキシステムにはBrembo製モノブロックキャリパー、Brembo製320mmフローティングディスク、Brembo製RCS19マスターブレーキシリンダーなどを組み込んでいます。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

まさに劇的ビフォーアフター。カフェレーサーとしてはかなり大柄ですね、それもボルトをベースにしているのですから不思議ではないでしょう。

 

Moto Guzzi V9Racer with Fuhrer

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先ほど紹介したFuhrer Motoとともに手がけたMoto Guzzi V9レーサーです。青を基調にしたさわやかな色合いと、王道のシルバー×ブラックがモトグッツィを今までにない表情で表現しています。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

スケッチの段階からCGイメージまで一貫して変更点がほとんどないところを見ると、相当最初から世界観が出来上がっていたことがわかります。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

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シートやグリップはダイヤパターンのブラウンレザーで統一されています。セパハンの先端にはカフェレーサーの嗜みであるMotogadget製のバーエンドシグナルが取り付けられています。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

CGイメージではメッツラーを履いていましたが、リアルではブリヂストンタイヤの人気モデル「BATTLAX」BT-023を履いていますね。ホイールはキネオ製のモトグッツィ用ホイールを塗装して使用しています。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

一昔前のGPレーサーのような大きく膨らんだテールと、そこに埋め込まれた一直線のテールランプがレトロフューチャーな雰囲気を醸し出しています。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

まるで潜水艦の窓かウブロの腕時計のようなタコメーター。ライトアップ機能の付いたミニマルデザインで視認性はバツグンです。

 

これこそ漢のロマン!カスタムバイクの巨匠が描く世界観

ただクールなカスタムをするだけでなく、乗り手への気遣いも欠かさない美しい精神性が垣間見える素晴らしいカフェレーサーでした。個人的な意見としてはフロントの足回りのゴツさにキュンキュン来ちゃいます。

 

いかがだったでしょうか。GANNET DESIGNは基本的にデザインのコンサルタントを担当し、他ビルダーやブランドと提携してコンセプトモデルやカスタムバイクを作り上げるのが主流ですが、彼らの(主にウルファート・ヤンセン氏)センスがずば抜けてるかが垣間見えたのではないでしょうか。

 

他にもたくさんの作品を手掛けているので、気になった方はぜひホームページをチェックしてみてください!

GANNET DESIGN

Schwarzenegg CH-3453 Heimisbach Switzerland

+41(0)79179 69 46

公式ホームページ

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Writer: ZANGE

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